

掲載日:2012年09月19日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/河合 宏介
車体が大柄なため、取り回しでは大きさや重さを感じるが、いざ走り出せば余裕のエンジンパワーにも助けられ、むしろ軽快さを感じる。フロントホイールが13インチのためか、低速から高速まで、どの速度域でも直進安定性が高いのが特長だ。かといって曲がらないということではない。必要十分な旋回性能も持ち合わせているのだ。
エンジンのトルクは、3段階に分かれるような印象がある。まずアイドリングから6,000回転くらいまでは、スムーズで音と振動は少ない。速度でいうと、ゼロから40キロくらいまでだ。次に7,000回転をすぎるあたりで、急にエンジンは甲高い音になり、車体を前に進めようとする。このあたりが一番パワフルに感じ、速度計の針は40キロから60キロあたりを指す。そして、80キロをこえたあたりから回転の上昇を待つように再びジワジワと伸び、最高速は100キロを超えてさらに伸びていく感じだ。
信号待ちで国産250スクーターと並んでスタートする機会があったのだが、そのゼロスタートからのダッシュでは、タイヤが2~3回転する初期の加速はトルクの細さで一歩譲るが、その後のスムーズな加速は格上スクーターと肩を並べる走りを見せてくれた。RV125iは、重いとはいえ250よりは圧倒的に軽く、125クラスとしてはトップクラスのパワーがあるマシンなのである。なお、都内と近郊の通勤路を122キロ走って、リッター32.5キロだった。スタート時はアクセルを開けて速度をのせ、その後は低燃費運転をすれば、まだ燃費は伸びる余地があるだろう。満足度の高い走りと快適性を持ったRV125iは、平日は通勤・通学に、そして週末には遠方へのツーリングも楽しめる万能なコミューターといえるだろう。
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