ベスパ LX50 4T4V
ベスパ LX50 4T4V

ベスパ LX50 4T4V – 伝統のモノコックボディ&片持ちホイール

掲載日:2011年11月25日 試乗インプレ・レビュー    

ベスパ LX50 4T4Vの試乗インプレッション

ベスパ LX50 4T4Vの画像

安定と余裕のある走行フィーリング
最新技術を取り入れた伝統の乗り味

LX50はゼロスタートからの出足が良い。そのうえ4バルブなのでスムーズに高回転まで回ってくれる。ある条件でテストすると、最高速は時速65キロくらい。そのスピードでも車体が安定しているのが印象的だ。それは125ccや150ccにも対応した高い剛性を持つ一体成形のスチールモノコックフレームと、定番の10インチから11インチに変更したフロントホイール、そして一番の重量物であるエンジンが、最適な場所に置かれている効果だろう。そのエンジンはラバーマウントされているので、振動がライダーまで伝わりにくい構造も快適だ。アクセル全開でも不思議なほどミラーに写る像がブレない。どの速度でもベスパらしい安定感ある走りが堪能できるだろう。

ベスパ LX50 4T4Vの画像

ちょっと年代もののベスパは、前輪ブレーキはオマケで、後輪をメインにして止まるスクーターだった。そんな意識が私に刷り込まれていたためか、乗り始めに後輪ブレーキが“効かない”と思った。ところが、それは前輪のディスクブレーキが充分に機能するので、相対的に後輪ブレーキが効かないと勘違いしただけだった。この前後ブレーキはしっとりと効き、良く動くサスペンションと組み合わさって、総合的にシビアすぎないので疲れにくい印象だ。ソファに腰掛けるような感触の快適なシートには程よく滑り止めが効いていて、長時間走行でも疲労の蓄積が少ない。ただ、身長163cmの私がまたがると、両足のつま先しか接地しなかった。もうひとつ残念なのは、このモデルはヘッドライトが少し暗い。マルチリフレクターだがハロゲンに比べると電球なので少し暗く、夜間走行には多少の不安を感じた。

ベスパ LX50 4T4Vの画像

都市部を中心に約100キロを走行して、燃費はリッター約40キロだった。最新の設計だがベスパらしい乗り味が残っているので、その素性に合った乗り方が似合う。快適な速度や乗り方は、乗ればきっとベスパが教えてくれると思う。

ベスパ LX50 4T4Vの詳細写真は次ページにて

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