カワサキ Z125 PRO

掲載日:2016年06月23日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山研二

カワサキ Z125 PROの画像
KAWASAKI Z125 PRO

コンパクトな車体で機敏に走れる
Zシリーズ末弟の都会派ネイキッド

前後輪に12インチホイールを採用したコンパクトなスーパーネイキッドです。全長1,700mmの扱いやすい車体サイズに加え、装備重量で102Kgという軽さ、機敏に加速し高回転までスムーズに吹け上がる空冷単気筒エンジン、さらには安定した走りを支えるサスペンションも採用。スタイリングは、シャープな形状のヘッドライトカウルやシュラウドなどでZシリーズにふさわしいアグレッシブなデザインとなっています。

フレームは高張力鋼を用いたバックボーンタイプです。48.6mm径のメインパイプに25.4mm径のロアパイプと22.2mm径のリアフレームパイプを組み合わせ、剛性バランスの良い車体骨格へと仕上げています。フロントフォークはストローク100mmの倒立タイプを、リアサスペンションはプリロード調整可能なモノショックを採用。シートハイトは780mmで足着き性は良好、最小回転半径は2.1mですので狭い場所での取り回しも容易です。マフラーサイレンサーは、マスの集中化を意識し車体の中央下に配置しています。

フューエルインジェクションを採用した124ccエンジンは、最高出力7.1kW/8,000rpmを発生します。スロットルは口径を24mmに抑えてレスポンスを重視、エアクリーナーも2.6Lの容量を確保し、高速回転域ばかりではなく日常的に使う低中速回転域でも力強い出力特性を発揮できるようにしました。また、電子制御のインジェクションに加えセルフスターターの採用や始動時にシリンダー内圧を抜くシステムなどで始動性も良くなっています。燃料タンクは7.4Lの容量を確保し、良好な燃費と合わせて長い航続距離を実現します。

Z125 PROの変速システムは、マニュアルクラッチの4段リターン式です。シフトペダルには大排気量モデル同様のリンク機構が使われていますので、軽い入力でのギヤチェンジが可能です。余談となりますが、このZ125 PROがマニュアルクラッチなのに対し、海外でリリースされているZ125には自動遠心クラッチが採用されています。

カワサキ Z125 PRO のここがポイント!
  • ● 扱いやすくキビキビ走れる軽量コンパクトな車体
  • ● レスポンスが良く高回転まで吹け上がる124ccエンジン
  • ● スポーティなマニュアルクラッチ式の4段変速

カワサキ KSR PROのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    グロム

    コンパクトで扱いやすい車体に、倒立フォークやディスクブレーキなどを装備するグロム。2016年6月のモデルチェンジで、新たなデザインの外装やLEDヘッドライトなどを採用。

  • カワサキ
    KSR PRO

    オフロードルックの車体に12インチのアルミホイールを組み合わせた、111ccのスーパーモタード。マニュアルクラッチの4速を採用。現在も海外向けモデルとして存続。

  • KTM
    125 DUKE

    オーストリアはKTMの125ccネイキッドバイク。トレリスフレームに17インチホイールという本格的な車体に、最高出力11kWの水冷単気筒を搭載。トランスミッションは6段変速。

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