掲載日:2025年04月25日 プロが造るカスタム
取材協力/HONDA DREAM HACHIOJI
取材・写真・文/ガスグラフィックス
通称“MF08”と呼ばれた第2世代のホンダ・フォルツァは、2004年から2007年まで生産された。37か月間連続で軽二輪クラスの届出台数で首位を獲得。2005年の1年間だけでも2万台を超えており、ヤマハ・マジェスティの誕生がきっかけで巻き起こったブームを、このフォルツァが後押しした。それに加えて、各社から競い合うように様々なエアロパーツが登場したことも、この時代を象徴する出来事だった。
今回紹介するこのブルーのフォルツァは、BITE(バイト)(現ホンダドリーム八王子店)が当時手掛けたラグジュアリースタイルだ。同店では、フォルツァのオリジナルエアロを販売。純正スタイルをさらにボリューミーで上品に仕上げたデザインで、第2世代フォルツァ用のエアロとしてかなりの人気を集めていたのだ。しかも、ホンダの正規販売店というプライドが、他のカスタムショップとは一線を画す、正統派で上品なスタイルを生み続けていたことも重要。それがこのフォルツァでも表現されており、各メッキパーツの質感やホールド性とルックスを両立させたオリジナルシート。さらに、同店がイメージするラグジュアリー感に相応しいパーツブランドの選定など。そのプロデュース力にも優れていたショップであった。
フォルツァは現在、第5世代の“MF17”が販売されている。洗練されたデザイン、LEDライトや液晶メーターなどが装備された現行車を、同店がカスタマイズしたら一体どんな車両が生まれたのだろうか?
真横から見た際のボリュームと全体的なバランスが秀逸だったフロントフェイス。フェンダーもBITEのオリジナルエアロだった。
視覚的なローダウン効果を強調してくれるアンダーカウルもBITE製。
タンデムシートの上部からラインが流れるように造形されたリアスポイラー。エアロと言えば派手なデザインが人気だった時代に、存在感を出しながらも上品にまとめたBITE製が注目された理由がよく分かる。
足付きを高めるため座面は低くしているが、快適性やホールド性をしっかりと保ったオリジナルシート。
外観はブルーとメッキ仕上げで統一しているが、メーターをのぞくとパネルのみパープルに塗装。このワンポイントがカスタム感を強調している。
人気マフラーメーカー、ホットラップとのコラボレーションで実現したスタックアップマフラー。極太サイレンサー、異形ダブルエンド、カチアゲ、そしてバフがけによる煌びやかさで、強烈な存在感を放つ。
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