掲載日:2022年12月21日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
この夏に紹介した大阪のゴッティが製作したフロント17インチマグザム、通称「F7(エフセブン)」は、記事で紹介した後にかなりの注目を集めている。それまで足回りに関するモディファイは、4輪用ホイール装着を大前提としたスタイルばかりだったが、ゴッティがバイク用17インチホイールで新たなカテゴリーを作り上げたことで、新しいビッグスクーターファンの発掘や、経歴の長いベテランユーザー勢の創作意欲を掻き立てたようだ。その状況に至る前に、同店が初期に制作したF7の中の1台が、このホワイト&ブルーのマグザムとなる。
古くからのビッグスクーターファンには懐かしさも覚えるエアロは、ゴッティが創立当初に制作し、今でも継続販売している人気商品のひとつ。フィン付きデザインがラグジュアリーの象徴であり、あれから10数年が経過してもなお根強いファンが多い。その往年のエアロをベースにフロントを17インチ化。ゴッティ流温故知新なアイデアで完成させたのが、こちらの車両なのだ。こうして見ると、17インチ化による違和感は一切無く、自然な仕上がりであることが分かる。創業当初から提案し続けているラグジュアリー感を少しずつ進化させ、幅広いユーザーに対して、ビッグスクーターが持つ無限の可能性を伝える。日々そのためのアイデア探しに勤しみ、それをひとつずつ形に変えているのがゴッティなのだ。
フロントマスクとフロントサイドがゴッティ製。スクリーンレスだがチョップタイプではなく、純正ヘッドライトをそのまま活用するように考えられた正統派デザイン。そのため、ノーマルからカスタムを始める初心者にもお勧め。ボディカラーに合わせたラグジュアリーフィンや、その付近にさりげなく仕込まれたLEDがポイント。
こちらが話題のフロント17インチ化を施した足回り。17インチというサイズにばかり注目を集めそうだが、このスタイルの根本的な発想は、「バイク用ホイールで前後のスポークの本数を合わせたい」というアイデアが発端。装着には大掛かりな加工が必要だが、それをするだけの価値がある。
ハンドルバーは、ゴッティが推奨しているカラーバーを採用。グリップ、ステップボードなどと合わせてボディの差し色と統一することで、絶対的なまとまり感が生まれる。
リアサイドとフロントから続くアンダーカウルもゴッティ。フィン付きデザインでラグジュアリー感を高め、視覚的ローダウン効果を高めてくれるアンダーを装着することで、車両の一体感が強調された。
マフラーはショートタイプのトライコーン型を採用。本体の一部をブルーにすることで、見えにくい部分でも装着感をアピールした。外装各部にはストロボやLEDなど、ゴッティが好きな電飾カスタムを施している。
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