掲載日:2020年01月08日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY
取材・写真・文/ガスグラフィックス
こちらの記事で「ビッグスクーターのカスタムカルチャーの多くは、クルマから来ている」と、何度も紹介してきた。今回登場するマグザムも正にその1台なのだが、世界中どこを探しても存在しない、大阪GOTTYだけにしかできないスタイルが表現されている。
こうして外装を見る限りでは、シンプルなエアロメイクと美しいグラフィックペイントが施されたローダウンスタイルのマグザムに見える。しかし、このワイドボディ化されたリアカウルの右側部分が、開閉可能なガルウイングとなっているのだ。
GOTTYがこのスタイルを最初にお披露目したのは、2007年頃のこと。12年前にはすでにこの斬新なアイデアを取り入れて、少しずつ広めてきたのである。
さらにもう一つ特筆すべて点がある。それは、このガルウイング以外は大がかりな加工をせず、エアロの装着や各カスタムパーツの取り付けのみで、比較的ライトにまとめあげられていることだ。4輪ホイールが当たり前となっているハードカスタムの世界で、そういったことをせずに、しかし、誰にも負けない唯一無二の車両を作り上げた。
GOTTYと言えば、360サイズのビッグタイヤを入れたスーパーハードカスタムのイメージが強いかもしれないが、今回紹介した車両こそが、当初からコツコツと築き上げてきた、ユーザー思いのGOTTY本来のスタイルなのである。