掲載日:2018年08月01日 プロが造るカスタム
取材協力/クオータードラゴン
取材・写真・文/ガスグラフィックス
俗にIII型(サンガタ)と言われ、型式ではSJ08Jと呼ばれるTMAXは、2008年に国内販売が開始されたモデルで、すでに10年選手となる名車である。
エンジンそのものはそれまでのモデルの熟成型だが、インジェクションのセッティングを変更したことで低中速域の加速性能が向上。また、フレームをアルミ製へと変更したことで、より剛性の高い乗り味が楽しめるモデルであった。その結果、すでに3世代も前の車両ながら、購入しやすい中古価格帯なども作用して、今でも人気の型式なのは間違いない。
東京のクオータードラゴンが製作したTMAXは、その"III型"が持つベースポテンシャルの高さを、ストリートとサーキットの両方で楽しむためにセットアップしたものだ。基本的には、吸排気系、駆動系、足周りといったベーシックな部分だけを交換したのみで、サーキットを走ることを考えたらライトな仕上げとも言えるが、これでも充分に楽しめることを証明した1台である。
また、もうひとつ注目してほしいのは、高額なパーツを装着するのではなく、メーカー純正品の他車種流用といった小技を効かせて、車体をまとめていることだ。カスタムと言うと、どうしても「やりました」感を強調するために分かりやすいパーツを装着する傾向にあるが、こうした渋いセレクトが、同店のセンスとして現れているのだ。
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