【バーグマン400 ABS】400ccのビッグスクーターを選ぶ意味

掲載日:2018年05月25日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/田宮 徹

スズキ バーグマン400 ABS 詳細写真

フロントホイールは、先代スカイウェイブ400シリーズより1インチ大径となる15インチ。ブレーキは260mm径のダブルディスク仕様で、片押し2ピストンキャリパーが組み合わされ、アンチロック機構を備えている。

リアブレーキも当然ながら油圧ディスク式で、210mm径のディスクに、パーキングブレーキ機構が一体化された片押し2ピストンキャリパーを組み合わせる。リアホイールは、従来型を踏襲する13インチ径となる。

ウインドスクリーンはロングタイプながら、極端に大きくせず、良好な視界確保やスリムなルックスにつなげてある。カウルとの境界線中央付近にエアダクトを設けることで、走行風の巻き込みなどを軽減している。

シャープなデザインの2眼式ヘッドライトはLED仕様。ロービーム時には上側、ハイビーム時は上下両方が点灯する。ポジションランプと導光タイプのラインガイドが一体化され、高級感あるフロントマスクを確立する。

メーターはシンプルな構成。左側に指針式の速度計、右側に同じく指針式の回転計を配置し、中央に時刻や残燃料、燃費や外気温などを表示できる液晶パネルを備える。低燃費走行時に点灯するインジケーターも搭載。

メインキーシリンダーはシャッター付きで、オフの状態からカギを押し込みながら右に回すと、シート下トランクを解錠できる。キーシリンダーの左側には、大型ノブで操作がしやすいパーキングブレーキを備えている。

フロントインナーボックスは左右分割式。左側は2.8L容量で、より奥行きがある右側は3.5L容量。右側には500mlサイズのペットボトルが余裕で入り、内部にDC12V電源ソケットを装備する。左右ともロック機構はない。

シートは、先代スカイウェイブ400シリーズより20mm厚いクッションとしながら、スリムなデザイン。ダブルステッチ仕上げで質感を高めてある。ライダー側のバックレストや、タンデムライダー用のグラブバーも標準装備する。

ライダー用のバックレストは、15mm幅で3段階からポジションを選べる。位置調整には、シート裏側にアクセスして、ヘキサゴンレンチで2本のボルトを一度抜かなければならないが、それほど難しい作業ではない。

先代スカイウェイブ400シリーズのシート下トランクはクラス最大級の63L容量を誇っていたが、新型バーグマン400は42L容量。フルフェイスヘルメット1個と、帽体が小さめのオープンフェイスヘルメットが同時収納できる。

フロアボードは、ライダーの足着き性を向上するため、左右の足元付近を大きく絞り込んだデザイン。一方で、前側のスペースは広く取り、足を投げ出して乗るようなリラックスできるライディングポジションにも対応する。

タンデムライダー用フットレストは、ワンプッシュ式ではない折りたたみ式のペグタイプ。ボードタイプとしないことでボディデザインをスリム化することが可能で、さまざまな靴底形状にフィットしやすいというメリットも生まれる。

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