

掲載日:2016年06月08日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之
ユーティリティもなかなかの充実ぶりだ。給油口があるためフロントポケットは右サイドのみだが、ハンドル下中央部とシート前端部の2ヵ所にコンビニフックを備えるほか、シート下のトランクスペースも少し余裕がある造りなので、収納力は必要十分だろう。ハンドル下にあるドライブレコーダーの映像を取り出すUSBコネクタはスマートフォンの充電も可能。さらにDC12Vのアクセサリーソケットも備えているので電源の確保には事欠かない
車体を押し歩く取り回しはミドルクラスと思えないほど軽く、コンパクトなため身構えることもない。これなら集合住宅の駐輪場スペースにも気兼ねなく置けるサイズだ。シート高は790mm、座った感じやライディングポジションも、原付2種に乗っているのと変わらない。そんなコンパクトボディに排気量175.1cc、12.95kw(17.6PS)の水冷エンジンを搭載しているから、走りは非常にパワフルだ。その加速フィーリングはエンジン回転でパワーを稼ぐのではなく、低回転からムラなく湧き上がるトルクでスピードに乗せるタイプのもの。信号ダッシュでガツンとくる加速感はないものの、スピードメーターを見るといつの間にかモリモリとスピードが出ている。
倒立フロントフォークやBOSCH製最新型ABSが組み込まれたウェーブタイプのフロントダブル+リアディスクブレーキ、プリロード調整が可能なリアショックなど、走りを支える装備も充実。まさにスポーツスクーターと呼びたくなるその走りは150ccクラスのスクーターよりも確実に速い。特にストップ&ゴーや細かい取り回しの良さが求められる都市部での通勤通学には最適なマシンといえるだろう。コンパクトで機動性が高く、高速道路も走行可能。先進の装備も搭載するレーシングキング 180i ABS+Motocamは、新時代のコミューターとして注目の1台だ。
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