ホンダ フォルツァ Si
ホンダ フォルツァ Si

ホンダ フォルツァ Si – 新世代スクーターの基準を目指す

掲載日:2013年08月19日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/和歌山 利宏  写真/徳永 茂

コミューターの原点に立ち返り
新世代スクーターの基準を目指す

新しいフォルツァSiのスタイリングは、まさにキープコンセプトで、フォルツァであると一目見て分かる一方、目新しさを感じさせる。また、シートが低くて足着き性が良く、ライポジも快適で、収納性や利便性に優れるというシットインスクーターの魅力をそのままに、さらに進化させている。

しかし、ユーザーの価値観の変化に対応して、スマートカードキー、7速Sマチック、オーディオなどの豪華装備を廃し、実質的に15万円程度の低価格化と、9~10kg程度の軽量化を実現。そして何より、エンジン性能や操縦安定性など走りの機能を大幅に高めたものとなっている。なお、従来からのフォルツァZも併売される。

ホンダ フォルツァ Siの特徴

ホンダ フォルツァ Siの画像

SH300iベースのエンジンを
新設計鋼管フレームに搭載する

新しいフォルツァSiは、昨秋のミラノショーで発表され、一足先にヨーロッパ市場に投入されたNSS300フォルツァの国内向き250cc版だ。

ホンダ フォルツァ Siの画像

エンジンは、水冷単気筒OHC4バルブという基本形式やボア・ストロークに変わりはないが、ヨーロッパで定評を得ているSH300iのユニットをベースとしている。燃焼室形状、カムプロフィール、バルブタイミングを見直し、オフセット(エキゾースト側に5mm)シリンダー、ローラーロッカーアーム、ロングリーチのプロジェクションプラグを採用。また潤滑性向上のためピストンの条痕形状を最適化。ボアダウンだけでなく、燃焼効率向上とフリクション低減が施されているのだ。

ホンダ フォルツァ Siの画像

そしてフレームは、剛性バランスの「剛」と「柔」を調和させるという新しい発想で設計され、特許出願中の画期的なパイプワークとなっている。従来のようにヘッドパイプからピボット部への剛性バランスをガセット類で調整しながら均一にまとめるのではなく、ヘッドパイプからの直線的なアッパーパイプで「剛」を得ながら、ピボット部を支持するダウンチューブで「柔」を持たせているのだ。また、SH300i同様、スイング式ユニットをオレオリンクを介してマウント、緩衝性能を高めている。

ホンダ フォルツァ Siの試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索