掲載日:2014年03月26日 プロが造るカスタム
写真・文/HIRO(有森弘忠)
このマシンを見て、ベース車両を即座に回答できる者は少ないだろう。言うまでもないが、それほどモディファイ、いや、カスタムを遂げたドラッグスターだからである。高く上がったハンドルバーにビッグホイール。中でも注目すべきは、今までに類を見ないリアフェンダーとチョッパー、そしてバガーという全くベクトルの違うカスタムスタイルを見事に融合させた点。これにより独自のテイストを漂わせているのだ。
コンセプトは「新境地」。そう、新しいスタイルを完成させるべく福岡県のH.B.Cが製作したマシンで、排気量が1100ということもあり、目の前にした時の迫力は相当なものだ。リアはディープフェンダーというよりは往年のエスカルゴフェンダーを彷彿とさせるものだが、ペイントワークや他のディテールにより「新しい」という言葉を使わずにはいられないものとなっている。
スイングアームからシートレールと直線的なラインに合わせながらも絶妙なアールにこだわったというオリジナルタンク。流線型のシルエットを実現したスタイルだ。レイクしたトリプルやロングライザー+ハンドルなど細部まで計算していることがわかる。
国内、海外共に長い歴史を誇るアメリカンバイクのカスタムで、「新しい」という表現を使うのは容易ではない。しかし、このマシンを前に、その「新しい」という認識は目から入って脳内で理解し、自然と口について出てしまうのだ。まさにH.B.Cが開拓した新境地はあっぱれである。
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