掲載日:2014年01月14日 プロが造るカスタム
写真/Mitsuru Takahashi 文/佐賀山 敏行
国産アメリカンモデルといえば、大柄なフューエルタンクに肉厚シート、そしてしっかりとした前後フェンダーを用いたラグジュアリーなスタイルが基本。つまりチョッパーとは全く正反対のルックスなのだが、だからこそ軽快な外装に変えることでカスタム感は非常に高くなる。そして、そこにプロビルダーのセンスが加われば、マシンは見違えるようにクールなものとなる。その好例が、ここに紹介する一台である。
製作したのは大阪府に拠点を置くジェットカスタムサイクルスで、ベースはスティード400。フレームには大きな加工は加えず、フューエルタンクやハンドルバー、リアフェンダーなどをワンオフで製作。サスペンションは前後ともローダウンすることでコンパクトなフォルムを作り上げている。また、フレームは無加工としながらも、ネック部の配線などを排除することで印象をガラリと変えているのも見逃せないポイント。ブラックを基調としながらも、こうした細かなコダワリによって大きな存在感を発しているのだ。
スイングアームからシートレールと直線的なラインに合わせながらも絶妙なアールにこだわったというオリジナルタンク。流線型のシルエットを実現したスタイルだ。レイクしたトリプルやロングライザー+ハンドルなど細部まで計算していることがわかる。
搭載するパーツはどれもスタンダードな形状のものばかりながらも、クールな佇まいを見せるジェットのスティード。ただパーツを変えただけではない、プロビルダーの確固としたセンスが見える秀逸なチョッパーである。
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