ロードホッパー Type 5i
ロードホッパー Type 5i

ロードホッパー Type 5i – リジッドフレームを現在の技術を用いて蘇らせた

掲載日:2011年11月10日 試乗インプレ・レビュー    

ロードホッパー Type 5iの特徴

完全自社設計& Made in Japan を実現させたスプリンガーフォークや
H-Dらしさを色濃く残しながら信頼性の高いEVOエンジンを採用

車種専用で設計されていない、いわゆる汎用品であるリジッドフレームを調達し、そこに足まわりやエンジンなどを組みつけていくというチョッパー製作のプロセスは、ロードホッパー基準では認めていない。搭載するエンジンやディメンションに合わせ、各部の肉厚や寸法、溶接方法などが入念に検討され、テストを繰り返されるのは車両製造メーカーとしては当然のことだからだ。

ロードホッパー Type 5iの画像

そういった専用設計のもと、開発・製造されたリジッドフレームの骨格を持つ Type 5i の車体まわりをそれでは見ていこう。しなやかかつ堅牢な車体をつくりあげるリジッドフレームに搭載されるエンジンは、H-Dのラインナップでは1990年代に姿を消したエボリューションV2。1340ccの排気量を持ち、低速域からの鼓動感とトルクフルな走りは、H-Dらしさを色濃く残した設計でありながら、生産技術の向上により安心してロングランが可能な信頼性も兼ね備えた「名機」と呼ぶに相応しいエンジン。PLOTでは新品でこれを入手し、Type 5i のパワーユニットとして採用している。

ロードホッパー Type 5iの画像

そして、ビンテージスタイルに相応しいスプリンガーフォークもまた、メインレッグのロッカーシャフト支持部をコの字形状に改良するほか、フリクションカラーに真ちゅうを用いるなどし、汎用部品とは違った完全自社設計 & Made in japanを実現させている。これに16インチのバルーンタイヤをセットし、前後ブレーキには油圧式ディスクを導入。前後シリンダーから伸びたエキパイは1本に集合し、サイレンサーを経て真っ直ぐ後ろへ伸びている。マフラーエンドにはブラス(真ちゅう製)のエンドカバーが取り付けられており、これはオプションのアクセサリーパーツ。ロードホッパーの艶やかな黒のフレームに違和感なく溶け込むブラス(真ちゅう)は人気の高いオプションパーツの一つであり、今回試乗する車両にはステップキットも組み込まれている。

ロードホッパー Type 5iの画像

なお Type 5i には3種類の設定が用意され、今回試乗するスタンダードの「Type 5i EVO」を筆頭に、プライマリーにプリモのKIT(改)を予め組み込んだ「Type 5i EVO Open-Primary」、クロームメッキエンジンの「Type 5i EVO-B」があり、まず最初にそこからベースマシンを選び抜くことができる。さらに今回の試乗車のように、オプションパーツを随所に加えて、自分だけの1台に仕上げる楽しさも残されているから嬉しいかぎり。オプションパーツは外観を引き立てるアクセサリー類だけでなく、シートやサドルバッグ、タンクやマフラーにもおよび、心ゆくまでカスタムを突き詰められそうだ。

ロードホッパー Type 5iの画像

Type 5i EVO -open primary-

ロードホッパー Type 5iの画像

Type 5i EVO-B

ロードホッパー Type 5iの試乗インプレッションは次ページにて

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索