ヤマハ ドラッグスタークラシック400
ヤマハ ドラッグスタークラシック400

ヤマハ ドラッグスタークラシック400 – 中型を超えた威風堂々の佇まい

掲載日:2007年10月31日 試乗インプレ・レビュー    

ヤマハ ドラッグスタークラシック400の試乗インプレッション

ヤマハ ドラッグスタークラシック400の画像

手足が遠いポジションに面食らうも
慣れれば走りやすいハンドリング

冒頭にも書いたとおり、DSC4に初めてまたがったときの正直な感想は「これってセンヒャク?」というものだった。シートにまたがると眼下にガソリンタンクが広がり、その前方にはたくましいステアリングヘッドがダムのように立ちふさがる。そしてそのはるか向こうにヘッドライトがあるという感じなのだ。このビッグバイク並みの車体サイズのDSC4は、小柄な僕にはそのサイズをもてあますほど。サドルシートに深く腰掛けると、ハンドルに伸ばす腕はしっかり伸ばさないといけないし、「これってフォワードコントロール?」と思ってしまうほど、フットボードは前に位置している。165cmくらいの身長があればちょうどいいポジションにはなるだろう。そのくらい余裕のあるポジションなのだ。

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エンジンはどの回転数でもアクセルを開けると逞しい加速を見せてくれる。タコメーターがないせいかもしれないが、どのギアに入っているかをあまり意識させない。サウンドはマフラーがしっかり消音効果を発揮しているせいか、ビッグツインのような“ドロッドロッ”という排気音は聞こえてこない。どちらかというと、エンジンのメカノイズのほうが大きいくらい。しかし、今のご時世、あまり騒々しく走っても大人気ないし、本来のクルーザーという趣旨からすると、コッチのほうが楽に長距離を走ることができるはずだ。日本のためのクルーザーというコンセプトどおり、そのハンドリングがアメリカンというイメージからするとシャンとしていたのは意外だった。アメリカンというとハンドリングがおおらかなイメージがあるが、このDSC4はスポーツネイキッドに遜色ない、きびきびとした走りも可能だ。特に交差点の左折やUターンのような極低速で小回りするシチュエーションでは、アメリカンバイクだとある程度まで傾けると急にカタンとハンドルが切れていくことがある。それが慣れていないと結構おっかないものなのだ。その点DSC4では最後までハンドルの切れ方が自然なのである。こうしたところに街中でも使いやすく味付けした、日本の道を走るクルーザーという明快なコンセプトが感じられた。

ヤマハ ドラッグスタークラシック400のオススメポイントは次ページにて

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