ホンダ DN-01

掲載日:2011年04月07日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/伊丹 孝裕

ホンダ DN-01の画像
HONDA DN-01

オートマチックが生む
疲労知らずのライディング

大型スポーツクルーザーとして、2008年に発表された新規開発モデル。アメリカンタイプのクルーザーでもスクーターでもない、独特のスタイルによって、多くのライダーにインパクトを与えてきました。

ネーミングのDN-01とは “Discovery of a New Concept” という言葉に由来し、新しいコンセプトを切り開くというホンダの意気込みを表しています。なにより目を引くのは外観のデザイン。低く長いボディを持ち、ヘッドライトには2灯のプロジェクターライトを採用することによって個性的なマスクを実現。メーターパネルは4輪的な高級感にあふれ、液晶とホワイトのLEDによって昼間でも抜群の視認性を発揮しています。1,610mm のロングホイールベースの一方 690mm の低シート高と足を好みのポジションに置けるステップボードによって、軽快なハンドリングを実現しています。パッセンジャーとの一体感も高いため、タンデムでも安定した走りが楽しめることも見逃せないポイントでしょう。

この DN-01 に搭載されるエンジンは 650cc のV型2気筒で、低回転から力強いトルクを発生し、そのままスムーズに吹け上がるフラットな特性です。このエンジンをさらに扱いやすくしているのが、HFT(ホンダ・フレンドリー・トランスミッション)と呼ばれる無段変速機。これはスクーターのようにアクセルだけで加減速できるオートマチック機構を基本としながら、シフトチェンジ感覚の走りも楽しめる “6速マニュアルモード” も搭載。ゆったりとしたクルージングも、峠などでのスポーツ走行も、シーンに合わせて選ぶことが出来る画期的なシステムです。もちろん、前後連動で利くコンバインド ABS や盗難防止装置など、安全性や利便性も追及され、これまでにない新たなバイクライフを堪能したいライダーにおすすめのモデルです。

中古車市場は意外なほど台数が少ないかわりに、丁寧に使われた良好な個体が多いと言えそう。安価なものなら60万円台から見つけられるので、程度次第では狙い目かもしれません。

ホンダ DN-01のここがポイント!
  • ● ロング&ローな今までにないデザイン
  • ● オートマチック機構による快適な走行
  • ● タンデム時も安定したハンドリング

ホンダ DN-01のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    VT750S

    745㏄の水冷V型2気筒を持つ新クルーザー。フロント19インチ、リア16インチのホイールによって、直進安定性とゆったりとしたハンドリングを楽しめる。

  • ホンダ
    シルバーウィングGT

    ホンダのスクーターカテゴリーにおけるフラッグシップ。高回転型の582㏄の並列2気筒エンジンを搭載し、意外なほどのスポーツ性能を見せつける。

  • ジレラ
    FUOCO500ie

    フロント2輪、リア1輪という独特のスタイルが目を引くスリーホイーラー。悪路をものともしない高い走破性と、ツーリングも十分にこなす積載性が魅力。

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