掲載日:2014年05月20日 アメリカンガールズ
写真・文/杉沼えりか
バイクがあるからどこへだって
旅をすることができるんです
“ライダーの聖地”とも呼ばれる北海道はバイク乗りにとって憧れの旅路だ。ライダーズハウスを利用したり、キャンプ場でテントを張る者も多くいる、まさにバイク乗りのパラダイス。そんな地をayuroさんは1人で旅をした。しかもテントを張るキャンプはその時が初めてだったというからなかなかの強者である。
「持っていくのは必要最低限です。食事はコンビニとかで買ったり、お風呂は温泉とかに入りながら旅しました。人見知りなので、旅館とかライダーズハウスとかは利用することを考えていなかったんです」
一日の平均走行距離は500Km。青森の大間から出ているフェリーに乗って、いざ札幌へ。そこからは北海道を時計回りに旅をしたと言う。なかでも一番印象深い思い出はライダー同士の挨拶……と思いきや、彼女らしいエピーソードがあった。
「バイカーにピースサインをすると必ず返してくれるんですよね。もうテンションが最高潮になって、私は手を思い切り振っていたんです。そしたらジャケットが黒だったからなのか、その時に蜂に手を刺されちゃったんです。なので途中で病院も行ったりして……。でもそういうのって思い出として残りますね」
ユニークな旅の思い出を語る彼女だが、他にもバイクでお城を巡るなど、ならではのオンリーワンのスタイルである。また、あまり深く考えずに気の赴くままにバイクを走らせる様子は、実は彼女のライフスタイルにも直結。というのも、現在は関東に住んでいるのだが、やりたい仕事があるため近々、愛知県へ移住する予定だとか。人は環境の異なる場所に足を踏み入れるのはとても勇気のいることだが、それを逆にエンジョイしているわけだ。バイクがあるから自由になれるのではなく、本来人間は自由なのだということを彼女が証明してくれたような気がした。
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