掲載日:2026年08月17日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス

ビッグスクーターのカスタムにおいて、ホイール選びこそが全体のスタイルの本質を表現している時がある。前後のサイズであったり、ホイールのデザインであったり、その内容は求めるユーザーと製作するプロショップの技術とセンスによって様々だが、大阪のゴッティは、「前後共に5本スポークを装着したい」というアイデアが、このフロント17インチ化の発端だった。
ヤマハのマグザムは、ロー&ロングのタンデム重視のビッグスクーターとして登場した。ノーマルの時点で洗練されたデザインだったため、それを活かしたまま、いかにオリジナリティを演出するのかが、各プロショップの腕の見せ所でもあった。

そこでゴッティが挑戦したのが、前述した純正リアホイールのディスクデザインに合わせた、フロント17インチ化というアイデアだったのだ。そのために選択したのは、ヤマハ・YZF-R1用のフロントホイール。ただし、純正の13インチと比較して4インチも径が大きくなるため、そのままの装着は不可。そこで、ヘッドライトインナーを加工し、オリジナルハブを製作することで、このスタイルを築き上げたのだ。
しかも、フロントチョップフェイスの装着により、車体全体の低さを強調。17インチという低さを極めるためには相反する材料を使ってしまっているが、リアをロングホイールベース化し、ローダウン時も意識して絶妙なバランスを取ることで、ご覧のような軽快感が漂う車両が完成したのだ。フロントは17インチだが、低く、長く、そして薄い車両デザイン。このスタイルは、ゴッティが作り上げた唯一無二の世界観であり、これからも増殖しそうな気配が漂う車両だった。

17インチと大径化しつつ、4輪ではなくバイク用(ヤマハ・YZF-R1)ホイールを装着しているのが重要な要素だ。ヘッドライトインナーを加工することで、この5本スポークホイール装着を実現した。

チョップタイプのフロントフェイスは、高さを限りなく抑えた独特のデザイン。ヘッドライトも、鋭い目元を演出しており、スポーティ感も漂っている。

目立たぬように装着されたトライコーンデザインのワンオフマフラー。カーボン地のため、スポーティな雰囲気が溢れていた。また、フレーム加工することで、リアタイヤはカウル内ギリギリの位置にセットしている。

タンデムバーは取り払い、テールも完全ブラックアウトにすることで、そのスタイルを強調。エアロを装着しなくても、ほぼノーマルのままでこういったシンプルな雰囲気を醸し出せるのが、ヤマハ マグザムの魅力でもある。

シートも全体のスタイルに合わせつつ、乗り心地を無駄にしないギリギリの薄さで製作している。各部位で表皮のデザインや質感を変えているのも奥ゆかしい。

ハンドル周りはよりスポーティな雰囲気に演出。純正メーターも取り外しているため、エースウェル製メーターを別途装着済み。








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