掲載日:2012年04月04日 ツーリング情報局 › 関西エリア
投稿者/たけじぃ~さん | 取材日/2012年 冬
日本書紀にも記された伝説の地
奈良の寺院で感じた春の訪れ
私の家の近所では、寒い季節になると ♪雪やこんこ、霰やこんこ 降っては降っては、ずんずん積もる 山も野原も綿ぼうしかぶり 枯木残らず花が咲く~♪ という文部省唱歌をスピーカーから流しながら灯油販売の小型タンクローリー車がガレージの前をゆっくりと通っていきます。バイクに乗るのも寒いと思う今日この頃に、雪やこんこ霰やこんこなんて歌詞を聞いたらよけいに寒さを感じるばかりでなく、道路の凍結をイメージしてしまいます。
凍結といえば八年ほど前の3月頃。三重県へツーリングに行った帰り道で大雪が降り、峠越えのトンネルを抜けたら前を走っていた3台のバイクが突然転倒し、下り坂を滑っていったのを思い出します。トンネルを抜けたらそこは凍結した道路だった……。
そんなこんなで、海抜の高い所の道は凍結しているかもしれないと思い、今回は、奈良県葛城市周辺をぶらりと走り當麻寺 (たいまでら) を訪れました。
メジャーな場所と違って、當麻寺の参道にはお店がぽつりぽつりとしかありません。そのなかで目に付いた民芸品店に入ると、お店のお母ちゃんが「寒いでしょ、お茶でもどうですか」と、柚子昆布茶を出してくれはりました。その柚子昆布茶をよばれながらお母ちゃんが話してくれたのは、當麻蹴速 (たいまのけはや) という人のことのことでした。なんでも、力自慢だった當麻蹴速は、「自分より強いものがいるなら名乗り出よ」と普段から豪語していたらしく、そのことを聞いた天皇 (垂仁天皇) が出雲の国の野見宿禰 (のみのすくね) というものを呼び寄せ、二人を戦わせました。時は垂仁7年7月7日。戦いの結果、當麻蹴速があばら骨や腰骨を蹴り折られ命を失ったそうです。
この戦いは日本書紀にも載っており、これが相撲の始まりと言われているそう。奈良県葛城市は相撲発祥の地と言われているのです。お母ちゃんにお礼を言い民芸品店をあとにして當麻寺へ。境内を歩き回り奥の院の庭に着くと、綺麗な花を咲かせている木が目に入りました。桜? 桜が咲いてる? 冬に咲く桜! ええもんですね~。
帰りは、国道165号 (大和高田バイパス) 沿いの『旬のフルーツカフェ もんちっち3』で小腹を満たし、家路に付きました。
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| 當麻寺奥の院で冬に咲いていた桜を発見。冬に桜の花を見ると、早く春がこないかなと思いました。 當麻寺への参道。観光地化された神社仏閣と違って、どことなくひっそりとした感じが。山門の屋根は工事中でした。 『旬のフルーツカフェ もんちっち3』のエッグドックは見た目にも美味しそう! フルーツカフェだけにエッグドックについていたプチトマトが鮮やかでした。 |
奈良市 → 民芸品の店 和 → 當麻寺 → 旬のフルーツカフェ もんちっち3
スポット紹介
民芸品の店 和
所在地/奈良県葛城市當麻178
Tel/0745-48-4552
営業時間/9:00~17:00
定休日/無休
旬のフルーツカフェ もんちっち3
所在地/奈良県葛城市染野118-1
Tel/0745-48-0022
営業時間/8:00~19:00 (L.O. 18:30) 朝食営業、ランチ営業
定休日/無休
1955年製でガタがきている自分ですが気持ちは青春真っ只中! 2011年6月に乗れるものなら乗ってみろと囁いているようなR1200GSAに乗り換え、つま先つんつんで各地を走り回っています。
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