掲載日:2009年05月21日 ツーリング情報局 › 北陸エリア
恐竜街道を往く
今年の夏はことのほか厳しい暑さです。それでもめげずに私は走る。暑い時期は山中を走るべし。豪雪地帯を通る道。夏だからこそ涼しい北陸のダム湖に沿って、山中の快走路を駆け抜けます。
北陸自動車道を福井北ICで降り、R416を進むと、遠く左手の山の麓に銀色の大きな恐竜の卵が出現。「福井県立恐竜博物館」の大屋根です。国内最大級4500平方mの広さ。最近も小型獣脚類の上顎骨が近くの地層で発掘されました。手取川に沿うようにこの地層が石川県の白山市まで続いており、ここからは、太古の恐竜の骨や足跡が多数発掘されています。
地層と共に川沿いを走ります。R157号は、福井県・勝山市~石川県・白山市に抜ける、夏場にはとても清涼な道路。恐竜街道と呼ばれ親しまれています。冬場の豪雪に備え、スノーシェルターと呼ばれる雪崩防止のためのトンネルが多く、夏でもとてもひんやり。右にダム湖を見て走り続けると、白山市桑島にも「白山恐竜パーク白峰」があり、ここではパーク内の地層で化石発掘体験も出来ます。 |
| 福井県立恐竜博物館の屋根。勝山市にある。山の麓に出現する巨大な銀色の恐竜の卵? |
盆踊りの櫓提灯の色が艶やかな山中の道の駅「一向一揆の里」山郷の蕎麦屋さんは、築70年の古民家『相滝』。漆塗りの大きな引き戸・高い天上、冷房無しでも十分涼しい。白山流の白く細い繊細な蕎麦は、しゃきっとしまり、付け汁が大変旨かった。
樹内を流れる1200年も生きて四方に枝を広げているこの大杉に寄り添い、静かに命の音を聴く。悠久の「いのちの力」が伝わってくる。恐竜は30億年前の生物。建立から2100年を経た神社、樹齢1200年の大杉。そして太古からの湧き水。静かに流れる川。一番暑いこの時期に、清涼な山の中を駆け抜けかつ立ち止まり、尊い生命とその力強さに悠久を感じた 善き旅路でありました。
「やまぶきの 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道のしらなく」
By 人麻呂 (万葉 巻二・158)
スポット紹介
大阪モーターサイクルショーで初めて見たBMW F650CSに一目惚れし、それに乗りたい一心で大型二輪免許を取得。息子さんのBMW R1200Cモントークと共にドコへでもでかける快活&行動派。大阪府北攝在住。
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