鳥取砂丘

掲載日:2009年08月26日 ツーリング情報局中国エリア    

このレポートは BMW BIKES Vol.47 (2009年6月16日発売)掲載の『BBC Report』を再編集したものです。

ツーリング情報局

砂丘のイベント、
世界砂像フェスティバルを観る

彫刻といえばロダン、雪像といえば札幌の雪祭り、砂像といえばやはり日本最大の砂丘・鳥取砂丘がイメージできるでしょう。実は砂の彫刻、世界砂像選手権が鳥取砂丘のオアシス広場で実施されました。

 

テーマは「世界の童話」。参加国はアメリカ、オーストラリア、中国、インド、カナダ、ロシア、チェコ、オランダ、スペイン、ドイツの計10カ国10人の作家で競われました。

 

見学した日は絶好のツーリング日和、心配した渋滞もほとんど無く、会場に到着した時、丁度、会場の上空では航空自衛隊松島基地所属のブルーインパルス6機が曲芸飛行していて圧巻でした。大勢の見学者を掻き分けるようにして進み、はやる心を抑えながら一番奥の砂像展示ゾーンに向かいます。さすが世界で活躍する砂の彫刻家の作品は実に素晴らしく、幅約10m、奥行き約10m、高さ約6mの砂の塊を究極の美を追求して競った作品は目を奪って離しません。どの作品も甲乙付け難い素晴らしい出来栄えです。左官が用いるコテなどを使って壊れやすい砂を材料にした精巧な彫刻はとても人間業とは思えません。世界の童話のストーリー性も味わえた上に砂の文化も十分堪能できました。

 

昼食はカレールウ消費量日本一の鳥取県に来たのでカレーライスは外せません。「カレー王国・鳥取」を宣言しているだけあって種類も豊富、四季折々の旬のカレーが楽しめます。付け合せはこれも名産、白い小粒の砂丘ラッキョウです。食後は20世紀梨を使った梨ソフトクリームを頬張りながら、久しぶりに子供の気分に帰って会場内をのんびりと見学し、時間一杯楽しんで帰りました。

 

世界最大級の砂のファンタジーと銘打った世界砂像フェスティバルの会場入口。ブルーインパルス6機の歓迎の曲芸飛行で気分は最高。

世界最大級の砂のファンタジーと銘打った世界砂像フェスティバルの会場入口。ブルーインパルス6機の歓迎の曲芸飛行で気分は最高。

グルメ・バザールゾーンには地元産のグルメを楽しむ人々があふれている。鳥取名産20世紀梨の味を生かしたソフトクリーム(300円)は美味。

グルメ・バザールゾーンには地元産のグルメを楽しむ人々があふれている。鳥取名産20世紀梨の味を生かしたソフトクリーム(300円)は美味。

世界10カ国から参加した有名な砂像彫刻家10人とスタッフの製作した砂像と見惚れ楽しむ人々。会場内には砂像選手権に参加しない作品も数体展示されている。

世界10カ国から参加した有名な砂像彫刻家10人とスタッフの製作した砂像と見惚れ楽しむ人々。会場内には砂像選手権に参加しない作品も数体展示されている。

 

「砂の彫刻 世界砂像選手権 in とっとり」の優勝作品。オランダの彫刻家マテイン・リガース氏の作品「さまよえるオランダ船」。

「砂の彫刻 世界砂像選手権 in とっとり」の優勝作品。オランダの彫刻家マテイン・リガース氏の作品「さまよえるオランダ船」。

ウラジミール・クラエヴ氏(ロシア)の作品。「女王― 一羽の白鳥」プーシキンの童話「サルタン皇帝の物語」より。

ウラジミール・クラエヴ氏(ロシア)の作品。「女王― 一羽の白鳥」プーシキンの童話「サルタン皇帝の物語」より。

 

張偉康氏(チャン・ウエイカン 中国)の作品。「観音様を拝む竜女」。竜王に勘当された竜女が観音様に助けられる伝説。

張偉康氏(チャン・ウエイカン 中国)の作品。「観音様を拝む竜女」。竜王に勘当された竜女が観音様に助けられる伝説。

ケビン・クロフォード氏(オーストラリア)の作品。アボリジニーの「夢の時間 ドリームタイム」の物語より。

ケビン・クロフォード氏(オーストラリア)の作品。アボリジニーの「夢の時間 ドリームタイム」の物語より。

 

ダン・ベルチャー氏(アメリカ)の作品、「ジョン・ヘンリー、アメリカの伝説と庶民の英雄」。押し寄せる機械化の波に反抗するハンマー男の伝説。

ダン・ベルチャー氏(アメリカ)の作品、「ジョン・ヘンリー、アメリカの伝説と庶民の英雄」。押し寄せる機械化の波に反抗するハンマー男の伝説。

スダサン・パタナイク氏(インド)の作品。「ガネーシャとその家族」。シヴァ神の家族の物語より。

スダサン・パタナイク氏(インド)の作品。「ガネーシャとその家族」。シヴァ神の家族の物語より。

 

 

高野武士さん Takeshi TAKANO (BMW BIKES Correspondent)
プロフィール
高野武士さん
Takeshi TAKANO (BMW BIKES Correspondent)

島根県松江市在住。60歳を過ぎてから憧れだったBMW R100RSを手に入れ、現在はF800STを駆り、宍道湖を中心にショートツーリングを愉しんでいる。日本の食や芸能についての興味が強く、日本人にとって身近な話題をレポートしてくれる。

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