鹿足郡吉賀町・高津川

掲載日:2009年04月02日 ツーリング情報局中国エリア    

ツーリング情報局

清流日本一、高津川の
「鮎の塩焼き」は如何?

島根県の西部、益田市を流れる高津川は全長81kmの一級河川です。支流を含めてダムが一切無く、上流や中流域に大きな人口密集地が無い自然河川として大変珍しい清流です。しかも平成18年の国土交通省による水質調査で全国一になりました。こんな高津川で獲れる鮎は良質のコケを食べて成長するため香りが豊かな絶品です。この鮎料理は何の料理でも美味しいのですが、やはり庶民の味は塩焼きでしょう。ちょうど高津川の水源地で「水源祭り」が実施されるのを知り、この機会に美味しい鮎が育つ高津川を源流まで辿ってみることにしました。

 

水源地は中国山地の吉賀町田野原にあり、松江市から約280km。昼前に水源地のある水源公園に到着。祭りの神事が始まっていて、大きな一本杉の傍にある大蛇ヶ池のまわりに多くの周辺の人々が集まって見物しています。神話の国出雲から逃げてきたヤマタノオロチの魂がこの一本杉に宿り、水が湧いて高津川になったという伝説があり、「水源祭り」は大蛇ヶ池に藁で作ったオロチを担ぎ出し雨乞いを行う神事なのです。

 

 

水源公園内の広場で祭りを楽しむ人々。左後方の巨大な杉の木は県の名樹百選に選ばれている一本杉。「水源祭り」はもともと干ばつ時の雨乞い神事。

水源公園内の広場で祭りを楽しむ人々。左後方の巨大な杉の木は県の名樹百選に選ばれている一本杉。「水源祭り」はもともと干ばつ時の雨乞い神事。

辺りは新緑の木々が瑞々しく、こんな様子を見て、古代の人々も大自然の恵みを十分楽しみ、心豊かな生活をしていたことが伺えます。ゆっくり見物した後、獲れたての鮎を土産に、今夜は鮎の塩焼きを地酒で一杯…、と気もそぞろに帰路につきました。

益田市高津町の絶好の鮎釣りの場所、枕瀬附近で鮎釣り(ころがし釣り)に夢中の鮎釣り人。釣果はいかがなものでしょう。

益田市高津町の絶好の鮎釣りの場所、枕瀬附近で鮎釣り(ころがし釣り)に夢中の鮎釣り人。釣果はいかがなものでしょう。

 

鮎の塩焼き。15cm位の鮎を表面はからりと、中身はしっとりと焼くのが好み。頭から骨ごとガブリと食べる。焼き方で味ががらりと変わるのが塩焼きの難しい所。

鮎の塩焼き。15cm位の鮎を表面はからりと、中身はしっとりと焼くのが好み。頭から骨ごとガブリと食べる。焼き方で味ががらりと変わるのが塩焼きの難しい所。

高野武士さん Takeshi TAKANO (BMW BIKES Correspondent)
プロフィール
高野武士さん
Takeshi TAKANO (BMW BIKES Correspondent)

島根県松江市在住。60歳を過ぎてから憧れだったBMW R100RSを手に入れ、現在はF800STを駆り、宍道湖を中心にショートツーリングを愉しんでいる。日本の食や芸能についての興味が強く、日本人にとって身近な話題をレポートしてくれる。

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