掲載日:2009年10月28日 ツーリング情報局 › 中国エリア
このレポートは BMW BIKES Vol.42 (2008年3月15日発売)掲載の『BBC Report』を再編集したものです。
牡蠣料理が駄目なら、
どじょう料理があるさ
今年のツーリングは、バルコム広島で開かれた「夜のヒミツ集会」(BMW BIKES主催のミーティング)に行こうと計画していました。以前から「ヒミツ集会」に一度参加してみたいと思っていましたし、広島といえば旬の牡蠣料理を食べ、その上に小さな春でも見つかれば最高のツーリングになる筈でした。ところが、一週間前に寒波が襲来して居座り、前日は生憎の雪。ヒミツ集会も牡蠣料理も泣く泣く断念しました。
急遽計画を変更してお隣の町、安来市へ出発です。安来市といえば民謡・安来節とどじょう掬い踊りで有名ですが、最近、町をあげてどじょう料理に力を入れていると聞いていたからです。「牡蠣料理」がだめなら「どじょう料理」があるさ、とばかり早速出かけたのでした。安来市までは国道9号線の一本南側の白鳥ロードを走ります。東出雲町は白鳥の飛来地としても有名なのです。ふと白鳥ロードのすぐ傍の田んぼを見ると、数百羽の白鳥達が一生懸命えさを啄ばみ北へ帰る準備をしています。丁度前方に秀峰大山が雲間から姿を現し素晴らしい景観です。 |
| 安来節とどじょう掬い踊りを常時公演している安来節演芸館。館内には展示コーナーや練習室もあり、どじょう掬い踊りも指導してもらえる。 |
安来市から県道45号線を広島方面に10分走ると「さぎの湯温泉」につき、今日の目的地、安来節演芸館があります。この演芸館は全国で唄い親しまれている安来節を常時公演していて、唄以外にも「どじょう掬い男踊り」「女踊り」「銭太鼓」や安来節を全国に広めた「渡部お糸一代記」の芝居も楽しめます。公演を楽しんだ後はお隣にあるお食事処「どじょう亭」で食事。定番は鉄鍋どじょう汁や柳川など安来産のどじょうを使った料理です。山陰地方の春はまだ遠いようですが、思いがけず奥の深い郷土芸能と美味しい郷土料理に触れて満足した旅になりました。
ツーリングコース
松江市→東出雲町→安来市→伯太町→安来市→松江市
新メニューの「まるごと安来丼」950円。安来どじょう、温泉卵、安来の食材を使用したあんかけ風のどんぶり。ヘルシーでとても美味しい安来の味。 |
| 日本一親しまれている民謡・安来節をバックに踊るどじょう掬い男踊り。その愉快な顔や動作で人気を博している。正調安来節の保存や普及に努めている安来節保存会の皆さんの熱演。 |
スポット紹介
島根県松江市在住。60歳を過ぎてから憧れだったBMW R100RSを手に入れ、現在はF800STを駆り、宍道湖を中心にショートツーリングを愉しんでいる。日本の食や芸能についての興味が強く、日本人にとって身近な話題をレポートしてくれる。
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