瀬戸内散策

掲載日:2007年08月28日 ツーリング情報局中国エリア    

海を渡り愛媛県へ
しまなみ海道を渡ります

こんにちわ。梅雨はバイク乗りにとってさえない時期…でしたか? アタシはこの梅雨、編集部T氏とお揃い♪の快適レインスーツを購入し、どんなに雨降っても毎日乗りまわして楽しんでおりました。まぁ、カオはずぶ濡れになりましたけどね(笑)。さてツーレポも第3回目になりました。実はどうしても行ってみたいトコがあり、今回はそこへ足を伸ばしてみました。ツーリングレポというより、少々マニアックレポであるかもしれません。食いついてくれる方がいますよーに。。

イメージ広島と愛媛をつなぐ「しまなみ海道」を渡り、目的地は愛媛県大三島へと向かいます。しかし、ツーリング当日の朝(またしても)は天候があやしく「また雨で〆てやるか!」と空を見てひらき直ることに。もちろんっ快適レインスーツ積んでいざ出発です! まずは尾道を目指しましょう。広島市内からだと、ひたすら東へ走ります。が、渋滞の多い国道2号線、さえない走りになりますが少々ガマンです。尾道に入ったら「尾道バイパス」に乗り「西瀬戸尾道インターチェンジ」へ、ここから瀬戸内の島々を渡っていきます。しまなみ海道は全部で7つの橋が架かっていますが、尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋と渡ります。中でも「美しい!」と思ったのが多々羅大橋。世界最長の斜張橋、高い塔から斜めに張ったケーブルで吊り下げる橋のことで、何本にも伸びているケーブルの造形美は見事です。生口橋も世界第9位の斜張橋で、橋の特徴がそれぞれ違っています。見上げながら走ると楽しいですよ! 前回のツーレポ同様、海にでるとアタシは叫んじゃいますが、もちろん橋を渡る時も叫びます(笑)。

古き良き日本が眠る大三島で
悠久のときを生きる楠を眺める

イメージさて、多々羅大橋を渡るといよいよ目的地の大三島です。インターチェンジを降りると「大山祇神社」と大きく看板があるので神社に向けて県道21号線を、みかん畑の中を走り抜けます。でも小さな島なんで、あっという間に着きますょ。神社の鳥居を越えてすぐある「せとうち茶屋」でちょっと休憩。駐車場、食事、お土産スペースが広くてゆっくりできます。名物は鯛ということで、鯛メシ付の鯛ラーメンセットを注文。焼いた鯛の切り身とネギのみとシンプルなもので、見た目よりもさっぱりとした醤油味ラーメンで美味しかったです。他にも名産品の柑橘類のジュースが種類豊富でオススメです。いよいよ大山祇神社へ。ここはとても歴史のある神社です。古くから山の神、海の神、武人の神として崇められていたようで、大三島は神の島ともいわれています。境内には、天然記念物に指定されている楠が群生。

イメージ樹齢3000年の日本最古の楠“雨乞いの楠”と呼ばれるものや、樹齢2600年の今なお枝を広げながらゆっくりゆっくり生き続けている神社正面に鎮座した楠を目の当たりにすることができます。「長い年月この木は何見てきたんじゃろ、、、」なんて思いながら時間を忘れ見続けていました。この神社で売られているお守りの中にはヘルメットにつけるモノもあります。なんでこんなお守りがあるのか、昔の兜からきているそうです。武士が戦場で被ってた兜の中央には穴があり「かんやどり」と呼ばれる神聖なトコロなんですね。そこから現代の戦場、職場へ(笑)バイクに乗っていく人々の身を守るために、兜となるヘルメットの内側に入れておく、そんなお守りがあるんです。毎日バイクで戦場へ通ってるアタシも、もちろん買いましたよ!

でわ、今回の目的地、神社に隣接してある宝物館へゆきましょう♪ ここには日本の国宝、重要文化財である鎧兜や刀剣、鏡など武具の8割が収蔵、展示されています。武将たちは戦いの後にお礼として武具を、その妻たちは夫の無事を祈り戦いの前に鏡を、この神社に奉納してたそうです。平安、鎌倉、室町時代の武将たちの刀が整然と並び、吸込まれそうな美しい刀に少々興奮状態(笑)。中でも目を引いたのが弁慶の薙刀。他の武将の薙刀と比べて大きく迫力がありました。しかも、刃がかけているんですよー。ものすごくリアルっ! 「なに斬ったんじゃろーーーっ」ってガラス越し食い入るように見てしまいました。源頼朝や源義経の鎧、女性用の鎧もあり、鎧にメンズ、レディースとあったのには驚きです。薄暗い展示スペースにズラリと並んでいる様子に、何かが宿っている気配を誰もが感じることでしょう。興味のある方はぜひ! ただあまり真剣に見てまわると氣をとられたカンジで(ほんとにそう感じます…)、館内から出るころにはアタシはグッタリしてたので注意です。

瀬戸内の海を堪能し
尾道をのんびりと散策

イメージ帰りはフェリーに乗って違うルートで帰ろうと考えてたんですが、友人より「広島雨!」とメールもらったのでルートを変更することに。とりあえず県道51号線の海沿いを島を半周してぐるりと、瀬戸内海眺めながらゆっくり走り、また多々羅大橋を渡って戻りましょう。同じ道を走ることはあまり好まないんですが、向き変われば景色も変わり、これもありじゃなーって思いながら、橋を 見上げながら、尾道まで戻ります。できれば雨に当たって走りたくないので、ちょっと尾道を散策することに。商店街からせまーい路地に入ると迷路のようで、どんどん迷い込みたくなります。だんだんと公道とよそ様んちの境が分かんなくなってきますが(笑)、なんだかのら猫の気分味わえて楽しいんですよ。商店街に戻ると、老舗の刃物屋さん「山崎清春商店」を発見。ここにもまた刀がズラリ(興奮!)。
ナイフの種類も相当ありますし、お店の方の刃物話も興味深かったです。同じく商店街にあるコーヒー屋さん「尾道浪漫珈琲」にもお邪魔しましょう。ココは昔ながらの喫茶店という雰囲気。自家焙煎のお店で、アイスコーヒーは氷の入ったグラスに普通の濃度の4倍のコーヒーを目の前でサイフォンから注いでくれました。香りがよくって美味しいんです。

それと、ふわふわサクサクの焼きたてワッフルとセット、これオススメです♪ お店をでて空見上げると、雨どころか夕日が見え「高台にある公園にいったらキレイな夕日が撮れるかも!」と思いあわてて急な坂道を重いブーツでドカドカと必死に登り詰めたんですけどね。薄暗い公園、、、日はすっかり沈んでいました。尾道の坂道は、ゆっくり登ることをオススメします。疲れました…。

今回は完全にアタシが思いっきりマニアックに楽しんだレポとなりました。あ、いや、バイクがあれば行きたい場所にすぐ行けるんだってことを言いたかった…という〆にさせてください。次回は耐久ツーリングの予定です。激走して参ります♪

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

せとうち茶屋・大三島

住所/愛媛県今治市大三島町宮浦5119-2

電話/0897-82-0195

営業/9:00~17:00

定休/無休

URL/せとうち茶屋・大三島

大山祇神社

住所/愛媛県今治市大三島町宮浦3327

電話/0897-82-0032

山崎清春商店

住所/広島県尾道市土堂1-2-10

電話/0848-25-2211

営業/9:00~18:00 9:00~15:00(木曜日)

定休/無休

尾道浪漫珈琲

住所/広島県尾道市十四日元町4-1

電話/0848-37-6090

営業/7:30~19:00

定休/無休

URL/尾道浪漫珈琲

AKI
プロフィール
AKI

広島市中区にてインディアン&ハンドメイドジュエリーを販売する「 STRANGE BIRD 」を主宰する。休みになると愛車のハーレーFLSTSCに跨り、体力の続く限りアチコチを走り回るタフな女性ライダー。男性ライダーからも一目置かれているとか。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索