山口南部ツー

掲載日:2007年04月28日 ツーリング情報局中国エリア    

山と海を楽しみ尽くす
山口南部のショートツー

イメージ皆さんはじめまして、広島周辺担当させて頂くAKIです。地図は見ない、目的地は決めない、一人でフラリと走るのが大好きなライダーなのですが…ツーリングレポーターとなるからには「あちこちの道を把握せんといけんっ!」と思い、最近は地図を持ち歩くようにしています(笑)。私が担当する中国地方は瀬戸内海の島々や山陰の山々、日本海側に出るとスコーンと広がる水平線が気持ちいい沿岸線など走りどころ一杯のエリアです。休日には、日の出前に出発し日が暮れても走り倒す、耐久(?)ロングツーリングを好むアタシですが、初となるレポツーはユルりと走ってきました(次回よりハードツー予定・笑)。今回選んだコースは山口県南部。山沿い、海沿いをのんびりと気持ちよく走れるコースです。

イメージまずは広島市内からスタート。国道2号を玖珂方面へ向かいましょう。ここは交通量が多く、よく渋滞に巻き込まれます。取り締まりも多く、気をつけなければいけません。しばらくガマンしてくださいね。広島市内から離れ、山陽自動車道「玖珂インター」のそばまで来たら国道437号に入りましょう。ここからは快走路です。周囲の景色も次第にのどかなものに変わり、行き交う車も少なく山のニオイ感じながら、まっすぐにのびた道をスローペースで走りましょう。少し走ると、おいしそうな香りが漂ってきて、久留米ラーメンの”のぼり”が目に入ってきます。ここは「らあめん彩龍」と言い、ちょっと知られたお店なんですよ。周辺には他にお店らしいとこはなく、ちょっとさびしい場所にも関わらずお店はお客さんで一杯! このお店の不思議なところは、なぜだかお店の外にではなく店内に看板があるんです。店内にある貼り紙も笑いを誘います。例えば「コックが腱鞘炎のため、チャーハンは食べきれるだけの注文をお願いします」と…笑。チャレンジしたいところですが「チャーハンの量がスゴイ!」と、アチコチから噂を聞いているので、注文する勇気なくチャーシューメンのみを注文。こちらもスゴイボリューム! ラーメンは美味しく量も多いので、大食いの人にはオススメのお店ですよ。

少し怖いスカイラインに突入!
我慢して走り抜くと絶景の展望台が

イメージさ、満腹満足になったところでまた走りはじめましょう。県道68号に入り光市方面へ。信号がほとんどなく、のんびりドコドコと山々を眺めながら走り抜けます。国道437号、県道68号はこれといって名所らしいとこはなく、コンビニが数店あるくらい。それでもアタシはついここを走りたくなっちゃうんです。ただ気持ちよく走れるコース、それがいーんですよね。国道188号に出て柳井方面へ。しばらく進むと、南端に突き出た室津半島「上関」へ渡ります。見落としそうなくらい小さな標識に「室津半島スカイライン」と書いてあります。スカイラインと聞くと、とても気持ちよさそうな道をイメージしません? しかし、この「室津半島スカイライン」はかなり道幅が狭く、傾斜は多く、路面状態もあまりよくなく「…。」なスカイラインです。

余談ですが、こんな山道を教習車が走っているらしいんです…あり得ませんって(笑)。ガードレールのない場所が、かなりあると言うのに。きっと教官にとっても、生徒にとっても命がけの教習コースではないかと。しかし、このスカイラインを走ったのにはワケがあります。標高438mの「大星山展望台」に行きたかったんです。ココはホント、絶景なんですよ。山道苦手なアタシは少々絶叫ギミに登りましたが、その甲斐は十分にあります。瀬戸内海の島々を一望することができ、空気が澄んだ日には四国や九州国東半島まで見渡すことができるんですよ。鳥のさえずりと風の音のみが聞こえてくる展望台。この爽快さを味わいたいから、てっぺんまで登りたくなるんですよねぇ。

スナメリの住む綺麗な海
美しさに見とれながら走ります

イメージさて、瀬戸内海を眺めながらスカイラインを降りましょう。いや…私は眺める余裕はありません、おそるおそる降ります(笑)。海沿いに出て「上関」に向かいます。この道は初めて走ったのですが、ちょっと感動です。何に感動したのかって、海がものすごくキレイなこと! 普段、海沿いはよく走りますけれど、この辺りの海はスゴク透明度が高いんです。何度もバイクを停めては海を眺めてしまいました。この海域ではスナメリ(小型のクジラ、イルカ類)が目撃されるそうなんですが、瀬戸内海にスナメリがいるなんて驚きですね。でも…いたるところに原発反対の看板がありました。この小さな町は今、原発建設で揺れているようです。真っ白なカラダのスナメリが、この澄んだ青い海でいつまでも泳いでいてほしい…やっぱりそう願っちゃいます。

漁港を走り抜けると「上関大橋」が見えてきます。この橋を渡るとすぐに「鳩子てんぷら」というお店があります。創業90年のてんぷら屋さんです。”てんぷら”と言ってもこの辺りでいうてんぷらとはさつまあげのことを指しているらしいです。上関近海の魚をミンチにして練り揚げたてんぷらが袋詰めで売られていましたが、揚げたてのてんぷらの方がきっとおいしいはず。お土産に買って帰ろうとお店に入ったのに、たまらず「今食べさせてくださいっ」って揚げたてを頂きました! 海眺めながら「ウマー」っとてんぷらに食らいつくのもアリでしょう(笑)。「鳩子てんぷら」の店員さんはとても気さくな方々で、店奥で製造過程を見せて頂きました。「大量生産すると、この味は出せんのぢゃ」とご主人。家族で丁寧に作られていました。そろそろ広島方面へ戻りましょう。国道188号に戻り、岩国方面へ。この辺りの海岸線は何度走っても飽きることがなく、のんびりと走ることができます。周防大島を眺めながら少し走ると、海沿いに「潮風公園みなとオアシスゆう」が見えてきます。夏は海水浴が楽しめるビーチ、レストランや物産コーナーもあるスポットです。広い駐車場があるので、休憩するにはいい施設です。気持ちよく走れるコースはここで終了。この先は国道2号に合流してしまうので(またしても)渋滞に巻き込まれながら広島市内に戻るのでした…。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

らあめん彩龍

住所/山口県岩国市周東町祖生800

電話/0827-85-0771

営業/[水~金] 11:30~14:00

[土・日・祝] 11:30~14:00 17:30~21:00

定休/月曜・火曜

鳩子てんぷら 上関水産

住所/山口県熊毛郡上関町大字長島471

電話/0820-62-0031

営業/6:00~18:00

定休/土曜

URL/鳩子てんぷらウェブサイト

AKI
プロフィール
AKI

広島市中区にてインディアン&ハンドメイドジュエリーを販売する「 STRANGE BIRD 」を主宰する。休みになると愛車のハーレーFLSTSCに跨り、体力の続く限りアチコチを走り回るタフな女性ライダー。男性ライダーからも一目置かれているとか。

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