曽爾高原を目指して

掲載日:2007年07月28日 ツーリング情報局東海エリア    

酷道が通る石ぐれ峠を抜け
信楽の名物レストランへ

暑いですね~。

皆さん暑さに負けずに走っていますか? 暑くてエアコンをガンガンに効かせたクルマで走ってるって? 今回はそんな貴方のために、真夏でも緑のトンネルの中を走れて比較的涼しいコースを紹介したいと思います。でも、皆さんがこのツーレポを見る時には、もう涼しくなっているかもしれませんね! ふふふ。そんなこともあるかと思って、秋に走っても紅葉の綺麗なコースにしているのでご心配なく!

イメージ三重県北部から滋賀県に入るのに、養老町から関ヶ原に向かうコースが一般的です。それ以外に鞍掛峠を越えて多賀大社に向かうコースと、鈴鹿スカイラインを越えて日野町に入るコース、そして石ぐれ峠を越えて八日市市に向かうコースの4種類があります。今回は暑い夏の時期なので、できるだけ緑のトンネルの中を走ろうと言うことで、石ぐれ峠越えで滋賀県に入ることにします。石ぐれ峠は国道421号線上にあるのですが、車幅2m以上、2t車以上は通行止めという地元では有名な“酷道421号線”で、カーナビに騙された他県ナンバーの車がよく迷い込んできます。峠に向かいますと、山頂に近づくにつれ中央線がなくなり徐々に道幅が狭くなってくる、車で通るには注意が必要な道です。

イメージ突然現れる対向車と路肩の砂や路面の落石に注意して走る必要があります。しかし、キープレフトでタイトなブラインドコーナーを超減速で遊びながら走るのはなかなかの快感です。3~5台で走るのならとても楽しいコースでしょう。途中まで走ると、いきなりブロックの壁が出てきて「これ以上幅の広いクルマは通れません」と主張しています。ここから引き返すクルマもいるようですね。頂上まで登ると出口にもやはりブロックの壁があり、これを抜けると滋賀県に入り、そこから下りになります。緑のトンネルの森林浴を楽しみながらゆっくり流すと、暑い暑い下界が嘘のような気がして贅沢な気分になってきます。少し走ると、名水「京の水」という天然水が飲めるところにさしかかりますので、ちょっと立ち止まって水分を補給しましょう。冷えた天然水が体中に行き渡り、またまた贅沢な気分を満喫できます。ペットボトルをたくさん持ってきて詰め込んでいる人もちらほらいましたから空のペットボトルを持って行くといいかも。

イメージ永源寺ダムを横目に進んで行くと町に入るにつれ暑くなってきますが、ここから307号線を南下して、最初の目的地の信楽に向かいます。なぜ、信楽かって言うと「狸家分福」というタヌキづくしのお店に行って、お昼ご飯を食べるためです。307号線をひたすら南下して狸家分福に向かいましょう。この道路は車も少なく結構快適なペースで流すことができますよ。まだ、食事時間には少し早すぎますので、信楽焼をテーマにした公園「陶芸の森」に立ち寄りました。小高い丘の上にあるこの公園からは信楽の町が一望でき、館内には信楽焼の資料などが展示してあり、信楽焼の歴史などを勉強するにはうってつけの施設です。

イメージ勉強を終え、ちょうどお昼に近い時間になりましたので、再び307号に戻り狸家分福を目指します。道の両側に次々に狸の置物がたくさん出現してくるのが面白いですね。狸が木に留まっている“たぬ木”なんんてのもありました(笑)。そして狸家分福に到着。このお店は外観からインパクトがあります。高さ約7m、横幅約14mの巨大なタヌキが寝転んでおり、そのお腹から中に入ると1階が信楽焼などのお土産売り場で、2階がレストランになっています。各テーブルには信楽焼の水サーバーが置いてあり、箸立てや爪楊枝立てもタヌキでした。こだわっていますね。ボクはこのお店のおすすめということで、分福丼を食べました。分福丼の器はちょっと変わっています。タヌキのお腹の部分にご飯を入れるようになっているんですが、タヌキうどんはもっとすごいタヌキの器で出ていましたよ。ここには足湯もあり、食事をした人なら無料で利用もできるそうです。この日は、食べる前のお約束の撮影を忘れてしまいましたので、皆さんも話の種に信楽に寄った際には、ぜひ寄ってみて自分で確認してみてくださいね。なかなか面白いお店です。

ヤミツキになる味
へこきまんじゅうを食す

イメージお腹も満足になったので、今度は2つ目の目的地、赤目四十八滝に向かいましょう。307号から422号に入り伊賀を抜けるルートを取ります。左手に上野城を眺めながら伊賀の街中を通り抜けるのですが、時間に余裕があって興味のある方はすぐそばに松尾芭蕉の生家があり、記念館になっていますのでお立ち寄りください。今回は暑いし、時間もあまりなかったので、ボクは立ち寄らずに伊賀の街中を走り抜けました。422号から165号に入り、赤目口から山の中に入ります。ここの何が目的かと言うと、実はここでしか売っていない“へこきまんじゅう”が買いたかったからです。ここ赤目四十八滝は多くの滝があって最高に眺めも良く、夏は涼しく、秋は紅葉が見事で素晴らしい場所です。ただ、それを満喫しようと思うとハイキングを兼ねて2~3時間歩く必要があります。

イメージ一日にたくさん走り回りたい欲張りなボクには、どうしても風景よりも食べ物が目的になってしまうんですよね(笑)。では“へこきまんじゅう”の売店を探しましょう…ありました! 赤目四十八滝のサンショウウオセンター入口の売店で発見。前回は来たときは見かけなかったのですが、夏だから“へこきアイス”なんてのもありますね。でも、やっぱ定番の“へこきまんじゅう”の焼き立てが一番です。最初は特になんていうこともない味だと思っていたのですが、何度か食べるにつれ、何か不思議と病み付きになってしまうんです。変ったネーミングと素朴な止められない味にひかれて、わざわざ何度もここに来ています。これはお勧めですので、ぜひ一度召し上がってください。

四季折々の表情を見せる
曽爾高原を散策する

イメージ滝から少し戻り、今度は3つ目の目的地の曽爾高原に向かいましょう。この曽爾高原はあまり知られていない穴場です。近くにはオートキャンプ場もありバンガローやコテージ、テニスコートまでありますので、家族で車で来ても楽しむことができますよ。ここにはファームガーデンがあり、地域で取れた野菜や果物を販売しているほか、お土産やレストランまであります。ここの一押しは、夏ということもありアイスキャンデー。曽爾高原の特産物であるトマトとブルーベリーの2種類がありますが、ぜひ、トマトのアイスキャンデーを試してみてください。トマトの微妙な味がしてボクは結構お気に入りです。時間に余裕があればファームガーデンの隣には、“お亀の湯”という天然温泉もありますので、お湯につかるのも良いでしょう! 少し休憩をしたらバイクでもう少しだけ登ると曽爾高原のミドコロスポットがあるんです。春から夏は新緑が一面を覆い、秋から冬はススキが幻想的な銀世界を作り出してくれます。3月には山焼きが行われ、真っ黒な原野が楽しめますよ。ここの雄大な景色をみていると、何だかとても大らかな気持ちになってくるでしょう。

本日の目的はこれで完了です。3つのミッションをクリアしましたので、三重に戻りましょう。信号の少ない下道をのんびり久居方面に向かい亀山、鈴鹿を経由して三重県北部へと帰宅しました。本日のコースは、総走行距離300キロぐらいのちょうど良い距離のツーリングコースです。途中にはたくさんミドコロがありますので、目的地を2つ位に絞って行くのもいいかもしれません。ゆったりと名所を見たり、散策したり、温泉に侵かったりできると思います。これからの季節にも今日のコースはバッチリですので、皆さんもぜひお試しください。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

狸家分福

住所/滋賀県甲賀郡信楽町西459

電話/0748-82-2828

営業/9:00~18:00

定休/木曜

サンショウウオセンター

住所/三重県名張市赤目町長坂861-1

電話/0595-63-3004

営業/8:30~17:00

入館料/300円(滝の入山料含む)

定休/なし

曽爾高原ファームガーデン

住所/奈良県宇陀郡曽爾村大字太良路839

電話/0745-96-2888

営業/10:00~18:30

定休/水曜

Tomy
プロフィール
Tomy

三重県在住。三重県、愛知県のハーレー仲間と週末ごとに中部各地を走り回るツーリングライダー。距離が伸びるにつれ、愛車XL883Lがツーリング仕様になりつつある。

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