茶臼山ツーリング

掲載日:2007年03月28日 ツーリング情報局東海エリア    

残雪ツーリングを敢行
天候に注意してスタートです

イメージこんにちわ。近所で道路工事が行われ、どう考えても必要無いと思われるガードレールが完成しました。春ですね。猫好きです。今月をもちまして私のツーリングレポートは最後となり、来月からは別の方が中部地区担当のツーリングレポーターをなさるそうです。よって、最後に私からお送りするツーリングレポートは、とてもシロウトにはお勧め出来ない上級者へ向けたイバラの道、雪見ツーリングをお届けします。バイクで雪の残る道を走るなど愚の骨頂で御座いますが、やはりこの季節ならば、雪景色を見ながらバイクで走りたいと思う方もいるでしょう。雪をまとった街でも、走る道さえ選べばそう危険ではありません。雪深い山道でも、それが1日中トラックの行き交う幹線道路等でしたら車道が凍っているようなことは無いでしょう。山陰に入らない道でしたら、よほど寒い日でない限り路面の凍結もないでしょう。ネットで道路情報を確認し、ツーリング先で最近雪や雨が降らなかったか天気予報を調べ、当日の日当たりや気温を考慮し、まぁ大丈夫だろうと判断出来たら、雪の残るような場所にも走りに行って構わないと思います。毎年この季節に雪景色を見に色々と走りに行くのですが、今回は愛知県の茶臼山まで行って見ることにしました。今回ご紹介するこの地域も3月は割と安全に雪景色を見に行ける時期です。

名古屋から茶臼山までは猿投グリーンロードを通り、国道153号をひた走るというルートが一番早く、簡単でしょう。猿投グリーンロードは、万博のあった長久手から足助方面までを繋ぐ15kmほどの有料道路です。曲がりくねった道は少なく、ほぼ高速道路状態なので、名古屋から東へ向かう時には重宝します。ちなみに通行料は二輪の場合300円。猿投グリーンロードを抜け、暫く国道153号を走ると、紅葉の名所として有名な香嵐渓へ到着します。普段、ここまでの道のりは週末でも交通量は少なく、午前中だったらほぼノンストップで走り抜けられてしまうような区間なのですが、紅葉の時期は激ヤバルートとなるため、11月頃は避けて下さい。香嵐渓散策もお勧めですが今回はスルー。そのまま走り続け、とりあえず稲武の道の駅「どんぐりの里 稲武」にて休憩としましょう。猿投グリーンロードから走り続けていたら、休憩入れるにはちょうど良い距離となっているはずです。施設自体は大きく、温泉なんかもあります。週末には自然とバイク乗りが集まってくる道の駅なので、退屈はしないかと思いますよ。

残雪が見当たらない茶臼山
人口雪を鑑賞し誤魔化ことに

イメージ寒い日でも日当たりの良い日だと、休憩後にバイクで再び走り出すのが億劫に感じることがあります。ほのかなポカポカ陽気に「もう走りたくねぇ」なんて考えてしまいそうですが、今日の本番はここから。ケツにミサイル撃ち込まれたくなかったら、さっさとエンジンに火を入れて下さい。稲武の道の駅を出るとスグに茶臼山の峠道へ突入します。路面の状態には細心の注意を払って走行しましょう。茶臼山高原道路は通行料が1,000円近くもしますが、原付ならば全線利用でも150円という驚きの差額。セカンドバイクとして125ccを持っている方は、そっちで来ましょうか。木陰の路面状態に気をつけながらノロノロと峠を駆け上って行きますが、あれですね。心配するまでも無く雪が全くありません。常に日陰の路肩には雪が残っていましたが、愛知県の最高峰である茶臼山は全然雪景色してませんでした。がっかりですよ、失望した。

有料道路の先には茶臼山スキー場があります。スキー場はこのツーリングへ行った1週間前に営業を終了してしまったのですが、人口雪はそのまま残されていました。しかも雪質はそれ程悪くなく、板さえあれば全然滑れるコンディション。板を持って来なかったことが心底悔まれます。ゲレンデには自分以外人っ子一人居なかったので、ブーツのままゲレンデを滑り、思う存分一人で転げ回っておきました。少しはカービングスキー気分を味わえましたので良しとします。展望台からは雪を被った南アルプスも見ることもできました。ここまで来て見ることのできた雪景色が、人口雪と遠くの雪山というのは如何なものかとも思いますが、今から題材を変える暇もないのでこのまま書き進めようと思います。お次は高い通行料払って通ってきた茶臼山高原道路より景色の良い国道418号、平谷峠へ向います。

東海地方最凶の心霊スポット
くれぐれも注意してください

イメージ茶臼山高原から北の道が冬季通行止めとなっておりました。ご丁寧にバイク1台通れる隙間すら無い程の完全閉鎖っぷりです。別ルートから次の目的地である平谷峠へ行けないものかとトライしてみましたが、道も良く分からず結局行くことができませんでした。平谷峠は道幅も広く、わりと走り易い峠で私のお気に入りです。特に道中にある「やまなみ広場」という小さな展望台から見える景色は、茶臼山高原で見る景色より開放感のある景色。今回のツーレポはここの景色をクライマックスに魅せる計画でありましたが、もうブチ壊しですよ。失望した。ルートマップでは平谷峠を走ったとして話を進めておきますが、レポートの写真は何を代わりに取り上げようかと考えながら走っていると、道中、丁度良いネタを思スルーしていた事に気付きました。ここまで来る途中に通った、国道153号の「伊勢神トンネル」。このトンネルの上には旧道が通っており、そこにはもう一つのトンネルがあります。そして、その旧伊勢神トンネルは、東海地方最凶の心霊スポットとして恐れられており、地元の人は絶対近づかないような場所だそうです。

帰り道はそこを通って行こうという位しか、代変案が浮びませんでした。果たしてこんな事を取り上げて良いものかひたすら不安ですが(霊的な意味で)、文字数が埋まらないので伊勢神峠をレポートします。旧道と言うだけあり、交通量は皆無。道路には木の葉や枝が屑になったものが、路肩だけでなく車が通りそうな場所にもモッサリと積もっていました。ガードレールの朽ち果て具合や、頭上から垂れ下がる木の枝や蔓草が雰囲気満点であります。道が少し狭くなった先で、テレビ等でも見たあの伊勢神トンネルが。それを発見した時点でバイクを止めて写真を一枚だけ撮影し、その場を引き返しました。心霊体験経験者の猫好きさんは、一応幽霊などといった類の存在を信じているため、これ以上要らん干渉はしないことにします。写真の風景を見るだけなら、古い石づくりのトンネルと、それを覆う緑、それら暗い存在を照らす木漏れ日が綺麗で、なんとも趣のある景色なんですけどね。しかし、数々の知り合いの話を聞く限り、かなり宜しくない場所のようなのです。目に見えない存在を恐れぬ愚か者か、ネタに困ったツーリングレポーター以外は来てはいけません。

イメージ帰り道から、もう一つだけご紹介したい場所を挙げさせて頂きます。香嵐渓にある「びっくり屋」という茶屋。このあたりは五平餅が名物らしく、このお店でも取り扱っております。美味しいという噂を聞き寄って見たのですが、五平餅のボリュームといい味といい、確かに美味しかったです。何より、お店の雰囲気が落ち着いていて良かった。革ジャンを着込み、ヘルメットをブラ下げて入店するとせっかくの雰囲気がブチ壊しです。自重して下さい。以上、またしても中盤からグダグタになりかけていましたが、雪見ツーリングin茶臼山でした。今年の暖冬のせいなのか、元々茶臼山は雪が少ないのか、思いのほか雪景色を楽しむことが出来なかったのが残念です…。私が今まで走りに行き、安全かつ雪景色が綺麗だった場所は、中津川より北の国道19号と、岐阜の揖斐川町から滋賀の木之元を繋ぐ国道303号です。どちらも交通量があり、車道が凍っていない割に、路肩や周りの景色は雪だらけ…って感じでした。くれぐれもこの時期、山へ走りに行くことは危険と、念頭に置いてツーリングへ出かけて下さい。山道で、木陰の路面へ差し掛かったら最徐行で。多人数で走りに行くと、路面に気を遣う余裕が無くなります。行く先に凍結路が出現したら、ツーリング中断も検討しましょう。いつも以上に、行き先の事前調査と、天候を気にかけてツーリングに出発して下さい。気を遣うポイントは多々ありますが、雪景色を見ながらバイクを走らせるのは、気持ち良いですよ。

最後になりましたが、1年間、要領を得ないフラットテンションな駄文を掲載させて頂き誠に有難う御座いました。私のツーレングレポを毎月読んで頂いていたマイノリティな方々には、特に御礼申し上げます。これから暖かくなり、ミーティングやイベントも各地で次々と行われます。私も今シーズン、ガンガン走りに行くつもりなので、どこかの道の上でお会いしましたら、声などを掛けて頂けたら嬉しく思います。それでは、どっかでお会いしましょう!

>> 今回のルートマップはこちらから

猫好き
プロフィール
猫好き

愛知県名古屋市在住。2002年式ハーレーダビッドソン、XLH883改1200を所有。IT業界に身を置きつつも、仕事も日常も直感で動く25歳。好きな言葉は「焼け石に水」といい、世の中をやや斜めから見る彼の文章は独特の面白さあり。

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