『ツーリングのつぼ』

オートバイ免許の取り方(3)

掲載日:2014年04月22日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

こうして苦労して取得した免許は、嬉しいことに世界中で通用する。その場合、『車検証は世界中で有効なのだ』で書いた車検証と同じように外国語訳する必要があり、国際免許証と呼ばれる。それは文庫本くらいのサイズで灰色の冊子のため、私と同じようにとても貧相に見えるかもしれないが、ドイツやアメリカなど他の先進国でも同じ様式だった。国内免許のようにラミネートコーティングがなく、雨に濡れると一撃でダメになってしまう以外は、特に問題はなかった。ちなみに国際免許の有効期限は1年間なので、世界一周などで1年以上ツーリングする場合は、各自で工夫して欲しい。

その国際免許の場合、法律の違いから、オートバイ免許が排気量で分けられていないので、小型か中型の免許を持っていれば、排気量は無制限になる。例えばハワイとかにパックツアーで行ったら、中型免許しか持っていなくても国際免許があれば、レンタルでハーレーを運転することができるのだ。するとあなたは、アメリカに行くとホンダが外車になり、ハーレーは国産車になるという、驚愕のことに気がつくかもしれない。私はドイツに行った時、ゴミ収集車がメルセデスだったのでびっくりしたものだ。ともかく、右側通行はかなりドキドキするので、非日常のツーリングが楽しめると思う。

20年くらい前になるが、アメリカやオーストラリアに居た時に調べてみたら、旅行者の身分でも現地の運転免許の取得は可能だった。費用は3,000円くらいで、日本人の多い大都市なら筆記も日本語で受けられるし、実技も簡単とのこと。しかし、自分の車(レンタカーはNG)を持ち込んで実技試験を受ける必要があり、この“車を用意する”という条件がネックだった覚えがある。ともあれ外国で免許を取って日本の免許に切り替えると、自動車とオートバイは両方とも大型カテゴリーになったと記憶する。かつては、日本の免許に切り替えずに国際免許にして日本で乗る方法(プロゴルファーの石川遼選手のケース)もあったが、今は難しくなっている。

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