『ツーリングのつぼ』

オートバイを手に入れる方法(1)

掲載日:2014年05月13日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

免許を取ったら、もしくは取っているうちから、ネットや雑誌などでオートバイを探していることだろう。寝る前に枕元で物色しているようだと、かなりの重傷だ。そのカタログにはスペックや仕様として、何気筒で何馬力やらトルクやら、よく分からない用語と数字が並んでいると思う。オンロードにオフロード、アメリカンやスクーターなど、オートバイには種類があって、漫画や映画に出てくる憧れの機種がなければ、なかなか気に入ったモデルに出会うことは難しい。そもそも運転したことがなければ、乗り心地やら性能は、数字から判断できるはずもない。

しかし、冷蔵庫やコンピュータを購入する時のことを思い出して欲しい。性能を理解するフリをしながら、ただ同じ用語欄にある数字を比較して、数字の大きな方を買っただけだと思う。少なくとも、私はそうだ。そして使ってみて気がつくだろう、処理能力が高いインテルが入っていても、原稿を書くスピードが速くなるワケではないのだ。つまり先輩ライダーに意見を聞く場合、特に最高速度については話半分くらいに聞こう。少なくともナンバーが付けば、排気量や形に関係なく、どれひとつとしてツーリングできないオートバイはない。性能欄の数字はあまり気にする必要はないので、免許と財力に合ったモデルで気に入った色を選んで欲しい。ただし、多少は向き不向きがあるので、そのあたりは自分で考えてくれ。

そしてバイクを手に入れたら、乗って壊して直して、自分の愛車を深く知ることが肝心だ。そのうち友人のバイクを借りて乗ることもあるだろう。お店の試乗車に乗るかもしれない。そうして他機種を試してみると、それぞれの特性の違いが分かると思う。つまり2台目から、本当に自分に合ったバイクを判断できるのだ。だから1台目は、じきに買い替えるかもしれないので、あまり高価なモデルを選ばない方がいい。経験からだが、車重150キロ以下だと軽く感じるので、初心者の1台目におススメだ。

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