『ツーリングのつぼ』

車検証は世界中で有効なのだ

掲載日:2014年04月01日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

前稿でナンバーを返す話をしたが、本稿はナンバーを取る話。ナンバープレートを申請すると同時にもらえるのが、車検証(原付なら標識交付書、250cc以上なら軽自動車届出済証)だ。これは日本だけではなく世界中で効力があるので、あなたのバイクは世界中の道を走ることができる。その場合、日本語が読めない人のために、英語訳した車検証を発行してもらう必要がある。これを単に『登録証書』と言う。日本で登録された車両ならば、パリダカでもツーリングでも必要となる書類だ。

その様式はハガキサイズで、登録番号(ナンバープレート)、登録年月日、氏名、住所、車名、車体番号が、10年くらい前は手書きで記してあった。海外で手書きなのは自身の署名くらいなものだから、せめてタイプでお願いしたい。また、日本語も併記してあるが、日本人に見せる書類ではないので、そんな余白があるのなら、良く質問された排気量や車体の色、年式、エンジン番号などが記載してあると嬉しい。さらに、書類の通し番号は毎年末にリセットされるらしく、そもそもそんな書類は大勢の人が申請しないので、私は愛知県で1番であった。ZRX-750Rとかでもいいから、私が1番ではない番号にして欲しい。「いやあ、そういう規則だから」といった事情を聞きたいのではなく、銃を持った国境の係員に「日本の人口は何人なのか? なんでキミが1番なのか?」と聞かれた私の身にもなってもらいたい。ともかく、外人に見せる書類なので、国際標準に合った仕様にして欲しいのだ。

登録証書は発行する場所により、緑やピンク、黄色など、少し厚手の色紙でできている。そのためパッと見は、まるで幼稚園児が工作の時間に作ったような見た目が大変残念だ。海外に出て、それが唯一自分のオートバイであるという証明書なのに、なんとも心もとない。しかし、ホンモノには間違いないので、それを持っていれば、あなたのハーレーでアメリカのルート66を走ることもできるし、ハヤブサでドイツのアウトバーンを時速300キロで走ることもできるのだ。

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