『ツーリングのつぼ』

消費税と税金

掲載日:2014年03月25日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

もうじき訪れる4月は、まだ花粉症に苦しんでいるだろうに、春の税金が来る。これは自動車税で、50cc以下は1,000円、125ccまでなら1,600円、250ccは2,400円、それ以上は4,000円支払う必要がある。ここで気になるのは、排気量で分けられているので、26馬力のSR400も200馬力のVMAX(1,690cc)も同じ税金(と、保険も)ということだ。アプリリアのRS125は34馬力もあるのに原付だから、SR400よりも圧倒的に維持費が安いのだ。

ヨーロッパ諸国の税金や保険は、馬力と形状(オンロードやオフロードなど)によって異なる。事故の確率からして、高出力のスーパースポーツ車が一番高くて、低出力のオフロード車が一番安いとのこと。ここでのポイントは、排気量は関係ないことだ。アメリカでは、「オフロードバイクは舗装路をほとんど走らない。だからアスファルトを傷める割合が低いので税金は安い」と聞いたことがある。杓子定規に排気量で分けるのは、あまりに不平等ではないだろうか。

話が脱線してしまったが、自動車税は4月1日に登録されているバイクが課税される。また、登録してある所有者に課税されるので、誰かにバイクを売ったとしても、4月1日になる前に所有者の変更手続きをしていなければ、あなたに税金がやってくる。それも、すでに乗ってもいないバイクの件で。

だから乗っていないバイクがあったら、ナンバーを返却してしまおう。ナンバーの返却は、125ccまでなら市役所、それ以上なら陸運局に行き、書類を1枚書くくらいで、そんなに長い時間はかからずに手続きできる。そうしてナンバーを返すと返納証がもらえる。それが次にナンバーを登録する時に必要となる重要な書類だ。もし手放すのなら、車両につけて相手に渡そう。もしナンバーを取る予定があるのなら、4月2日以降に登録すると、今年の自動車税はかからない。ちなみに、4月1日から消費税が5%から8%に上がるので、もしバイクを買うのなら、車両だけ3月中に買って、登録を4月2日以降にすると節約できる。

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