
掲載日:2013年07月30日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
夏の北海道は格別だ。360 度に広がる青空の下で、どこまでも続きそうな道を走ることができるのだ。オンロードでもオフロードでも、そこはツーリングライダーの聖地と呼ぶにふさわしい場所だろう。はじめての北海道は、最初に手に入れたバイク SR400 にテントを積んで一般道を走って行った。あの時、開陽台のキャンプ場で見た星空や、語り合った友だちを一生忘れることはないだろう。
毎年、この時期になるといつも心がソワソワするのだが、最後に行ったのが 10 年くらい前なのが残念だ。今年も北海道へ行く予定はないが、それも悔しいので、もし行けることになっても困らないように、いろいろな行き方と料金を調べてみた。
北海道への行き方は、主に自走、フェリー、飛行機の3通りだろう。条件を平等にするため、お盆のハイシーズンに、大人1人と 1,000cc の愛車で、東京都内の拙宅から北海道まで行く料金を計算してみた。あれば必ず高速道路に乗り、ガソリン代は 150 円/L 、燃費は 15km/L で計算した。なお、飛行機が往復料金のため、他も単純に2倍してある。
【自走】 6万3,380円
東京から札幌まで約 1,000km
青函フェリー代込み
所用時間は推定3日
【フェリー】 6万8,900円
大洗から苫小牧のフェリーで19時間
【飛行機】 13万4,260円
ANAスカイツーリング
羽田から新千歳空港だと90分
昭和の時代に “MOTOトレイン” という、オートバイとライダーを乗せて、上野と函館を結ぶ寝台列車があった。仕事帰りの一般客がいる上野駅のホームを、バイクを押して歩くという貴重な体験ができたのだが、今はもうない。同じように、東京 - 釧路の近海郵船フェリーも運行を終了している。“サブリナ” や “ブルーゼファー” という懐かしい船名を聞くと、目を閉じて意識が遠くに行ってしまうライダーは、北海道より先に健康診断へ行った方がいいかもしれない。
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