2012 MOTO1オールスターズ 第5戦 タカタサーキット

掲載日:2012年08月27日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/しまお  取材協力/MFJ  レーシングリザルトはこちら

レースウィークはこんな青空に! 土曜の練習走行では一瞬夕立に見舞われましたが、コンディションは概ねドライ。今年のMOTO1はとにかくお天気に恵まれています。観客も暑さ対策が必要な陽気でした。

猛暑の広島、タカタサーキット
yassy 選手が総合優勝!!

2012年7月29日、広島はタカタサーキットで MOTO1オールスターズ第5戦が開催されました。

土曜の練習走行、日曜の決勝日ともに早朝からジッとしていても汗が出てくるほどの酷暑……。またレイアウトもダートセクションが難しいとの話で、練習走行から転倒者が続出! ここの入り口がまた狭く、さすがのモタード玄人達もエンストを連発していて、まるでリスタート選手権。中盤の2連ジャンプも、練習走行では飛び切るライダーが少なく、キマればモトクロスレース並みに豪快なジャンプになり、観てる側としては歓声が自然と出る興奮状態に。最終コーナー手前の深いバンクでは、滑り落ちる人がいたりと、ライダーにとってはさぞ過酷なレースだった事でしょうが、いち観客としては申し訳ないほどにドラマチックな内容でした。

また、タカタサーキットはコースのほとんどを見渡せるので、レース展開がわかりやすく楽しめる良さがありました。見る側には天国、走る側には地獄。そのタカタサーキットでの決勝、DNF(Did Not Finish=リタイア)が4台も出るほど厳しいヒート1になりましたが、またも圧倒的な走りで1位は#1佐合潔(さあいきよし)選手。そして2位は#84松本康(yassy)選手、3位は#4三苫進(みとますすむ)選手でした。タイムアタックで2番手をマークしていた#16赤嶺涼太(あかみねりょうた)選手は9位フィニッシュでしたが、ベストタイムは佐合選手と並ぶ1分10秒台で、ヒート2の絡みに期待が膨らみます。

続くヒート2は、ヒート1とまったく展開が異なり、#84ヤッシー選手がキレた走りで追い上げを見せたレース。前半では4位を走っていた#14谷田部高則(やたべたかのり)選手との競り合い、後半では#16赤嶺選手に食いつき、彼をパスしてからはトップを走っていた#5“JAWS”増田智義(ますだともよし)選手とバトル。最終的にこのバトルを制して1位フィニッシュ! 観ているこちらも力が入ってしまう、面白いレース展開でした。表彰台の顔ぶれもヒート1とは大きく変わり、3位にこの日の最速タイムを叩き出していた#16赤嶺選手が、いい笑顔で表彰台に立ちました。

既に ご本人のBlog で告知されてますが、今大会出場が最後のMOTO1レースとなった#84ヤッシー選手。彼はこれからオートレーサーになる為、9か月間養成所に入るのです。ナンバー付き市販車での総合優勝、というのも大きなポイントで、まさに有終の美といった感じです。2012年8月12日に開催されたヤッシーカップも最後のイベントとなってしまいましたが、きっとMOTO1で闘った日々、そして仲間の事をずっと忘れないでいてくれる事でしょう。そして“MOTO1出身”オートレーサーとして、MOTO1の名を広く普及してくれる事と信じています!

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01決勝の朝。前日の夕立で水たまりができてますが、早朝から照りつける太陽ですぐに乾いてしまいました。パドックも広く、またコースも見渡せるので、観客の事も考えられたサーキットなのかと!

02OPENクラスの公式練習。ラインが一本しかないと言われていたダートセクションの、狭い入り口でのTボーンアタックのその後。当てたほうも当たられたほうもぶっ倒れています(笑)。ここではエンストからのリスタート大会が繰り広げられて……。

03こちらもOPENクラス。中盤の2連ジャンプで2個目に突き刺さってうずくまるライダー。相当ハデだったので見ているほうが心配になってざわざわしていました。

04ヒート1優勝の佐合潔選手は、モトクロス出身のライダー。難関のダートもキレイに走っていて、さすがです。こちらは最終コーナーから1コーナーまでの高速ストレート立ち上がり。

05ヒート1の暫定表彰式。1位#1佐合選手、2位#84ヤッシー選手、3位#4三苫選手、4位#14谷田部選手、5位#19大西選手、6位#5“JAWS”増田選手。

06三苫選手のパドック。シャワーにプール、扇風機と万全の暑さ対策(笑)……。でも笑い事ではないくらい暑かったのです! 激写したらご本人も「笑うとこじゃないよ!」と言っていました~。

07お昼休みには、佐合選手のパドックにてキャンギャルによるジャンケン大会が行われ、大盛況でした!

08炎天下ですが、かわいいキャンギャルのジャンケン大会には、皆さん暑さ疲れも吹っ飛ぶようです。

09MOTO1活性化の立役者でおなじみ! KRAZy近藤さんの電池切れの瞬間を捉えました! 電池切れがおなじみなんじゃありませんよ。とにかくずっと動き回ってると思ったら、こんな風に充電してたんですね。

10モトクロスレースみたいな1コマ! #14谷田部選手と#6池田孝宏選手の2連ジャンプ。うっかり忘れがちな、タイヤがスリックである件……。

11難所のダートセクションも玄人好みの走りで魅せてくれた谷田部選手。ヒート1、2ともに表彰式に立ちました。普段はふざけているところしか見た事ないのですが……。もちろん走りはかっこいいのです。

12#19大西健太郎選手のかっこいい2連ジャンプシーン。プロクラスのライダーはこの2連を高いジャンプでクリアし、観客を湧かせていました。

13ヒート2序盤。いいスタートをきった#16赤嶺選手、#5“JAWS”増田選手、#84ヤッシー選手の接戦。

14ヒート2フィニッシュ寸前。ダートセクション入り口でミスした“JAWS”選手をパスし、僅差で逃げ切ったヤッシー選手。この日は彼の猛追が、“とにかくこれがレース!”といった展開でした。

15ヒート2終了直後。1位の#84ヤッシー選手と3位#16赤嶺選手の表情に注目してください!

16暫定表彰式の1位お立ち台に上がったヤッシー。すごくいい表情で、個人的に感動してしまいました。この大会がMOTO1でのヤッシー最後の走りとなってしまったのはファンとしてとても寂しいのですが、次のステップを応援したいです!

17おまけとして。タカタサーキットでは恒例の賞金レースでの1コマ。エキジビションレースなので、こんなギャラリーサービスもありました。OPENクラス#4川留健一(かわどめけんいち)選手のカメラ目線です。いつも思うのですが、皆さんあんなに速く走っていてもカメラとかギャラリーとかサインボードとか認識できるんですね……。謎です。

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