『ツーリングのつぼ』

北海道への遠い道のり(2)

掲載日:2013年08月06日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

北海道へ行くには、いかにも旅をしているという雰囲気も楽しめるし、長距離フェリーが一番ポピュラーな方法だろう。フェリーを選ぶには、料金もあるが、運行スケジュールも気にするといい。

例えば関東から一番近い、商船三井の大洗(茨城)~苫小牧フェリーだと、夕方と深夜の2便ある。東京で仕事を終えて大洗まで走って行けば、深夜 01 時 45 分の便に間に合うかもしれない。そうすれば、同じ日の 19 時 45 分には北海道に上陸できる。しかし現地の到着が夜なので、その日の宿泊地を探すだけで精一杯だろう。

また、ちょっと走ってからフェリーに乗るという手もある。例えば新潟までツーリングする気分で走って行けば、新日本海フェリーの新潟~小樽航路がある。スケジュールは、朝 10 時 30 分に新潟を出て、小樽に着くのが翌朝 04 時 30 分。小樽の朝市はすでに開いているだろうから、そこで朝食をとって走り出すのがおススメだ。

もうひとつ、太平洋フェリーの仙台~苫小牧航路は、仙台を 19 時 40 分に出て、翌朝の 11 時に苫小牧に到着する。乗船時間が寝ている時間とほぼ同じなので、ライダーにとって無駄がなくいいスケジュールだと思う。混んでいてどうしてもフェリーの予約が取れない場合は、秋田~苫小牧東港とか、八戸~苫小牧とか、マイナーな航路に賭ける手もある。

何が何でも自走したい、もしくはフェリーが嫌いなライダーでも、北海道は島なので(本州も島だが)、津軽海峡だけは船に乗らなくてはいけない。私の場合2日、バトルスーツなら3時間くらい、東京から北上すると青森に着く。ここは物流の大動脈なので、2つのフェリー会社が交代で、24 時間の間に合計 16 本運行している。どんなに混んでいても、真夜中や早朝の便まで待てば乗れると思う。青森を出ると、4時間ほどで対岸の函館に到着する。フェリーには航路により、学生割引や、JAF、ユースホステルの会員割引があるので、確認をしてから出発しよう。

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