『ツーリングのつぼ』

林道ツーリング(1)

掲載日:2013年06月25日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

先号で紹介したレバーやペダルの破損と対処は、ツーリングやレースで使える小ワザだろう。身長の低い私にとって、立ちゴケは防ぐことのできないトラブルなのだ。正確に言うと、上半身と下半身の比率に少し問題がある。具体的に言うと、ただ足が短いのだ。それなのにシート高のあるオフロード車を好む理由は、単純に好みなので気にしないで欲しい。

オフロードの楽しみは、舗装がなくて不安定になる道を、転ばないように考えながら走ることにある。林道ツーリングならば、交通量が少ないので自分のペースで走れることと、たいてい山の中を通るので、開けた場所で見晴らしが良いという楽しみもある。

「じゃあ、林道ツーリングとやらに行ってみよう」と思ったら、普段着のまま気軽に行ってみてほしい。専用の道具を用意するのは、普段着では不足に感じてからでも構わない。ただし、ちょっとだけケガの防止を考えて欲しい。ヒザとヒジのプロテクターを用意するくらいなら、金銭的な負担は少ないだろう。ゆったりした普段着の内側にそれらを忍ばせておけば、転んでも痛さが軽減されると思う。

林道ツーリングに数回行ってみると、欲しくなるのはグローブだろうか。オフロードの専用品は、プロテクション性や操作性などに優れる。ただし、トライアル用のグローブは操作性重視なので、モトクロスやエンデューロ用をおすすめしたい。ちなみに、オフロード用は通気性が良くて洗濯することを前提につくられているので、梅雨の時期や真夏のグローブとして、普段使いにも快適だと思う。

足元は、くるぶしが隠れるようなハイカットのトレッキングシューズで充分だが、いつかはブーツが欲しくなるかもしれない。このあたりから高価な買い物になってしまうので、慎重に選ぶ必要がある。ブーツは機能を追求した履物なので “その目的以外では使いにくい” ということを念頭に置いて、楽しみの重点をどこにするか考えて決めて欲しい。

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