『ツーリングのつぼ』

タイヤの空気圧やパンク(4)

掲載日:2013年02月26日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

走っていてハンドルがフラフラするなど、少しでも違和感を覚えたらパンクの可能性がある。残念ながらチューブタイヤのパンク修理は、チューブレスよりも手間がかかる。しかし、原理は自転車と同じだから、そんなに心配はいらないと思う。ホイールを外したバイクを立てておく方法と、チューブの出し入れ作業が難しいポイントだ。

修理に必要な道具は、ゴム糊とパッチ、サンドペーパー、タイヤレバー(最低2本)とホイールを外す工具だ。もし自分でできなくても、道具さえあれば誰かに頼むことができるかもしれないから、持っていて損はない。とは言え、修理しないと動けない状況になれば、自分で必死になるだろう。

まず、ホイールを固定しているナットを緩める。そうしてセンタースタンドなどでタイヤを浮かせる。実用車以外のほとんどのバイクにはセンタースタンドが無いので、出先では苦労する。軽くてキズがついても構わないオフ車なら、立ち木や壁に立てかけたり、エンジンの下にブロックや石を積んだりする方法が一般的だ。ビールケースがあればベストだろう。

ホイールを外したらタイヤレバーでチューブを取り出し、穴の開いた場所を探す。穴を1カ所見つけても安心してはいけない。未熟な私の場合、取り出す時にタイヤレバーで引っかけたりして、パンク穴は複数あるのが常だからだ。

その穴の周辺を、サンドペーパーなどで擦ってザラザラにする。その範囲は、張るパッチよりも大きくするのがコツだ。そして接着剤を薄く塗って、少し乾かしてからパッチを貼る。貼ろうとすると、表面はザラザラでベタベタなので「はて? 穴はどこだ?」となるのは、私の老眼だけが原因ではあるまい。そのため、パンク穴の位置が分かりやすいよう、若者でも最初に大きくマーキングしておくと良い。パッチを貼ったらハンマーなどで叩いて圧着させ、再び組みつければ完成だ。

パッチを貼る以外に、スペアのチューブに交換する方法もある。雨の日や夜間にパンクをすることだってあるので、チューブの穴を修理するよりも新しいチューブに交換した方が確実で早い。穴の空いたチューブは、自宅やテントでゆっくり修理すれば良い。

ここで問題になるのは、タイヤと同じようにチューブにもサイズがあるということだ。前後のタイヤサイズが異なる場合、2本のチューブを持つのは現実的ではない。フロントよりもリアタイヤの方がパンクの確率が高いので、私はリアのチューブだけ持ってツーリングに出る。しかしどういうことか、スペアを持っている時に限って、パンクをしない気がする。

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