『ツーリングのつぼ』

フェリーの旅(1)

掲載日:2013年03月05日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

そろそろゴールデンウィークの予定は決めただろうか? 北へ向かうのはまだ寒いから、南へ向かうのが吉だ。ずっと道を走って行くのもいいけれど、フェリーという手もある。もちろん気合いを入れて北へ向かっても構わないが、冬のフェリーで苫小牧まで行った時、下船のタラップが真っ白に凍っていて途方に暮れたことをお伝えしておく。

たとえば東京からだと四国や九州への航路があり、ガソリン代や高速代を払うよりも、ずっと安く行くことができる。また、夜に出発する便を選べば、寝ているうちに目的地まで連れて行ってくれる。

予定を決めない気ままな旅もいいけど、予約しておくのが得策だ。フェリーターミナルに行ってから定員オーバーで乗れないことが分かった場合、休み明けの会議に遅れて出世に影響するかもしれない。フェリー会社は、たいてい2ヵ月前から予約を受付してくれるし、JAFやYH(ユースホステル)の会員だと割引があるケースが多いので確認してみよう。

さて、乗船当日。料金はたいてい排気量別に分かれているから、車検証やナンバー交付書を持って窓口でチケットを買う。あとは係員に呼ばれるまで待っていればよろしい。船内にも売店や食堂はあるが、陸地よりも高めなので、特にアルコール類は不足なく持ち込もう。

バイクは船の端っこに固定するから、たいていクルマよりも先に乗船する。船内の床は、水や油で滑りやすいので気を付けてくれ。ヘルメットをかぶって手招きしているオッサンの誘導に従ってバイクを停めれば、ロープやタイダウンでキュキュっと縛ってくれる。

バイクを固定したら、船内で必要な歯ブラシやビールなどを持って客室へ行くのがポイント。船は動き出したら揺れるので、危険防止のため、乗客は車両を停めてある場所に入れないのが一般的だ。あとは何も考えずに酔っぱらって寝ていれば、私とは違って迷わずに、見知らぬ土地まで連れて行ってくれるのがフェリーだ。

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