『ツーリングのつぼ』

タイヤの空気圧やパンク(3)

掲載日:2013年02月19日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

タイヤは構造により、チューブタイヤ(チューブが入っている)とチューブレスタイヤ(チューブが無い)の2種類に分けられ、それぞれパンク修理に必要な道具が異なる。チューブタイヤはオフロード車や小排気量の実用車に多く、自転車のように細いスポークが特長だ。オンロード車で、太いスポークならばチューブレスタイヤが多い。もちろん例外もあるので、分からなければバイク屋さんに聞いておこう。

チューブレスタイヤのパンク修理は簡単。タイヤを外す必要もなく、シール材で穴をふさぐイメージだ。慣れれば30分もかからないと思う。必要な物は、ゴム糊(専用の接着剤)、シール材、シール材の挿入ガイド、リーマー(穴開け)、そしてニッパーとペンチ。挿入ガイドとリーマーが一体化している製品もある。

まずタイヤに何かが刺さっているのを見つけた場合(ほとんどの原因はクギ)、その場で引き抜くのではなく、もし走れるようなら整備できる場所(たとえばガソリンスタンドなど)まで移動しよう。もし自分の道具で修理できない場合や、空気を入れる時にコンプレッサーを借りるなど、サポートを期待できるからだ。

次にクギなどの異物をペンチで引き抜きながら、刺さっている方向を確認する。その刺さっていた方向に合わせてリーマーを挿入し、前後や左右に動かしてゴリゴリと削る。これはゴム糊の接着性を高めるためだ。コツは、リーマーはタイヤを貫通させること、そしてシール材が通る大きさまで穴を広げること。

挿入ガイドにシール材を取り付けてゴム糊を塗る。少し時間をおいてゴム糊を乾かしてから穴に押し込んでタイヤを貫通させる。途中で動きを止めると固まるので、一気に挿入するのがコツだ。よくある失敗は、穴が小さすぎてシール材を通せず、途中で止まってしまうケースだ。そのため、ひも状のシール材が一番使いやすいと思う。

挿入ガイドを引き抜くと、シール材が切れてタイヤに残る。飛び出した余分な部分を、ニッパーやカッターで切り取れば完了だ。数キロ走ったら必ずバイクを停めて、空気が漏れていないことを確認してから、家路に着こう。

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