
掲載日:2013年02月12日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
タイヤに空気を入れるには、よほど肺活量のある人を除けば、専用の空気入れを使わなければ不可能だ。学生時代に水泳をやり、かつトランペットを吹いていた私は肺活量だけは自信があるが、いまだかつて、タイヤのチューブをくわえたことも、それが役に立ったこともない。
タイヤの空気を入れる部分を「バルブ」と呼び、互換性のない数種類の規格がある。しかし、バイクやクルマは、チューブ式でもチューブレス式でも「米式バルブ」が使われている。その規格さえ合っていれば、ベビーカー用でも飛行機用でも使うことができる。パンク修理で必要になるので、ツーリングには手のひらに乗るような小さな空気入れを持って行くと便利だろう。
大きなバイクの大きなタイヤに空気を入れようとすると、小さな空気入れだと手が痛くなるほどポンプを押すことになるかもしれない。もしくはメンテに詳しい人なら、ビードを出せるほど圧力がかけられないと思うかもしれない。しかし、とりあえず動けるようにしてガソリンスタンドまで行けば、たいてい機械式の空気入れがある。小さくても空気入れがないと、まったく動くことができないのだ。しっかりした空気入れや、スタンドにあるようなコンプレッサーは、財力や置き場所に合わせて自宅に用意しておこう。
しかし私と同じように、自転車と兼用の空気入れくらい買う財力はあるが、ただ面倒に感じる人は、ここでもガソリンスタンドで空気入れを借りるのが1番ラクチンだ。ワンランク上を目指すのなら、空気圧は、走り出す前のタイヤが冷えている状態で調整すること。ツーリングでは、高速道路に乗ってからでは遅い。タイヤが暖まらないうちに、自宅から一番近いスタンドで空気を入れよう。そして、足しながら規定値に合わせるのではなく、少し多めに空気を入れて、抜きながら確認すると合わせやすい。
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