『ツーリングのつぼ』

タイヤの空気圧やパンク(1)

掲載日:2013年02月05日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

とくに急いでいる時や、仲間と楽しく走っている時にかぎって、パンクはやってくる。これまでにパンク防止剤やハードチューブ、心の中でお祈りなどを試してみたが、いまだパンクを防ぐ効果的な方法は見つかっていない。

私の場合、困難や危機に直面している状況、例えばゲリラの出没するペルーやケニアのへき地など、あまり立ち止まってはいけない場所でパンクをする傾向もある。また、真冬の北海道ツーリングでカブのパンクを直したのもキツかったし、赤道付近のツーリングで、接着剤が溶けてパッチが剥がれてしまう暑さに困ったこともある。ちなみに、暑さで接着剤が効かない目安として、その地域のパンク修理方法がホットパッチならば気をつけた方がいい。ホットパッチとは、たい焼きのような機械でチューブとパッチを挟んで、加熱して圧着する修理方法だ。

パンクの主な原因は、路面に落ちているクギや鉄片が多い。地域によりサボテンやフグを踏むことがあるかもしれない。また、リムやスポークに当たったり、それらの錆と擦れたりして、タイヤのチューブに穴が開いてしまうこともある。私の場合はそれらに加えて、パンク修理をしている間に、自分の工具でチューブに穴をあけてしまうこともよくある。

完璧に防ぐことはできないが、タイヤの空気圧を調整することで、面倒で危険なパンクの確率は減る。適正な空気圧だと燃費も良くなるし、タイヤの持ちもグリップも良くなる。そんな良いことずくめのタイヤの空気は、じつは走らなくても自然と抜けてしまうのだ。そのため、最低でも月に1度は点検して欲しい。

適正な空気圧は、機種により異なる。多すぎても少なすぎてもテキトーでもいけない。その数値は、スイングアームやチェーンケースあたりに貼ってあるステッカーに書いてある。もしかして、シート下やリアフェンダーにあるかもしれない。もし表示がなくて空気圧が分からなければ、バイク屋さんで教えてもらおう。

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