『ウェア屋さんのひとりごと』

意識したことありますか? 洗濯表示

掲載日:2013年03月28日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

ライディングウェアをはじめとする全ての衣料品には、JIS(日本工業規格)の規定により、洗い方や干し方、アイロンやクリーニング等の扱いについて示した『洗濯表示』の装着が義務付けられているのをご存じでしょうか。実はこのお話を書き始めた時は「見たことありますか?」というタイトルだったのですが、よく考えたら多くのみなさんはジックリ見る機会が少ないだけで、実際には見覚えがあるでしょうね…と思い直したのです。

洗濯表示の殆どは裏地の目立たない部分に装着されているので、意識しないとジックリ見る機会も少なく、お客様から「洗濯はどうやって?」「クリーニングに出しても?」といったお問い合わせが少なくないのも頷けます。もし、「そんなの見たことない!」という方は、いちどウェアを裏返してタブの様に付いている洗濯表示を探してみてください。付いている場所さえ覚えておけば、手入れしたいときに見ればイイので、どうやればよいか分らず、困ることも少ないでしょう。

ライディングウェアの場合は、ファスナーやマジックテープ等の使用によって、一般衣料に比べると構造が複雑な製品が多いのが特徴です。そのため、洗濯機を使用するとウェア自体の破損や、他の衣料にダメージを与えてしまうといった事が考えられます。洗濯機の使用をO.K.としている製品が少ないのはその様な理由が多く含まれていて、手洗いのレベルであればこういったトラブルは発生しにくいということですね。反面、製品によって「洗濯機も大丈夫じゃないの?」と思うこともあるのですが、洗濯表示はメーカーがテストをした結果、適切と判断した方法を表記しています。せっかくキレイにしたいと思って洗濯したのに、「もう2度と着れなくなった!」といった事にならない様、まずは表示に沿ったお手入れをしてあげましょう。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索