『ウェア屋さんのひとりごと』

“大”は“小”を兼ねない(つづき)

掲載日:2012年03月29日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

3月23日(金)から25日(日)までの3日間、東京ビッグサイトで第39回 東京モーターサイクルショーが開催され、初日からたくさんのお客様が来場されました。私も金曜と土曜の2日間、主にメディア関係者の対応をさせていただきましたが、“憧れのガレージハウス” をイメージした当社ブースはおおむね好評をいただくことができました。その様子は当社のフェイスブックに画像をアップしていますので、ぜひ「いいね」をクリックしてアクセスしてみてください。

さて前回は、強い風を受ける状況で使用するライディングウェアは「ルーズなサイズを選んでしまうと快適性の面で不具合がありますよ」というお話でしたが、今回はさらに重要な “安全性” についても影響があるというお話です。

今までもプロテクターについて何度かお話をしましたが、現在のライディングウェアは、殆どの製品にプロテクターが標準装備されています。ただこれも、装備されていれば良いのではなく、必要な箇所に充分なレベルのプロテクターが機能していなくては意味がありませんよね。ウェアのサイズがルーズだと、転倒時には特に必要とされる肩や肘、膝等の重要な部位から、ダブつきによってプロテクターがずれてしまい、大きなケガに結びつく可能性が高くなってしまいます。

もちろん、ぴったりフィットしているからと言って安心とは言い切れませんが、サイズが合っていないウェアでは “ずれる” という以前に、着用した時点でプロテクターが正しい位置に無いということも珍しくないので、試着の際はこういった点にも注意して欲しいですね。

私が担当しているレースサポートでは、スーツを製作する際に出来るだけシワを少なく、身体にフィットしたサイズに調整することをお勧めしています。これも単に動きやすさの問題だけではなく、転倒時に高速で路面を滑走する際に少しでも抵抗を少なくすることで、身体に受けるダメージを軽減する目的も兼ねているのです。一般で使用するライディングウェアは速度域も低く(節度ある方であれば…)そこまでシビアに考える必要はありませんが、もし今まで一概に「大きめにこしたことはないよね」と思われていたのであれば、意外に当てははまらないこともあるので、用途に合わせて “ピッタリ or 緩め” を選んでみると良いでしょう。

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