『ウェア屋さんのひとりごと』

サーキットに行ってみませんか!?

掲載日:2011年09月08日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

私は全日本ロードレースが開催されている期間中、選手のレーシングスーツ等をケアするサービスマンに変貌することは何度かお話しをしました。実を言うと個人的には観るより走る方が好きで、全日本レベルに達した選手達には到底及びませんが、現場でも「ああっ、走りたい!」と思っているのが本当のところなのです。そんなサーキットですが、敷居が高くて…、面白さが分からない、怖そう…等々、自分には縁の無い場所だと思っている方も多いのでは? 本当のところ、サーキットってどんなトコなんでしょう。

“サーキット = レースで速さを競う場所” という認識は正解ですが、数ある正解の中のひとつだと思ってください。レースが無い時には速く走れるライダーが偉いとか、初心者では走ることができないということは一切ありません。もちろん、レースではリザルト(レース結果)の良い選手が称えられるのは言うまでもありませんが、純粋にライディング楽しむ時に速い遅いは関係無く、楽しんだモン勝ち! なのです。もちろん、これには無事故でケガをしないということが大前提であるのは言うまでもありません。これは一般道でのツーリング等でも同じですよね。

それでは実際、どの様な機会にサーキットを走ることができるのでしょう。レースやイベントが開催されていない時のサーキットは、サーキットライセンスという、サーキット毎のライセンス保有者を対象にしたスポーツ走行が行われています。と言ってもいきなりライセンス取得というのは話が急すぎるので、まずは近隣のショップや雑誌社などが開催している、ライセンス不要の走行会へ参加してみることをお勧めします。ただ走行会によっては、参加される方のレベルやマナーの善し悪しに違いがあるため、主催者に対して事前に自身のレベルを伝え、適した走行クラスや、先導スタッフの有無等を確認してから申し込むことをお勧めします。特に初めて走行される方は、いきなりコースに出ても何処をどう走っていいのか分からず、怖い思いをする事も多いので、最初の数回は主催者で用意している先導スタッフか、ちょっと走り慣れた知り合いに先導してもらいながら、少しずつ走り方を覚えていくとよいでしょう。最近の走行会では “オトナな走り” をされる方が増え、危ない抜き方や無茶な走行をする人は激減しましたので(ゼロと言えないのが残念ですが)、最初はビュンビュン抜かれることもあるかと思いますが、それを引け目に感じることはありません。また、最近では個人のブログでも走行会に関するコメントを書いている人も多いので、そういった書き込みも参考になります。近くのサーキットと走行会というワードを加えて検索してみてはいかがでしょう。

それでは次回、ライディングウェア等の必要な準備についてお話してみようと思います。

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