『バイク乗りの勘所』

走りを撮ってもらおう!

掲載日:2013年03月11日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

このサイトに、二輪車用ドライブレコーダーの広告バナーが出ていたのをご存知の方も多いと思う。私は未だ購入~取りつけには至っていないが、興味津々、いつかは自分の愛車にも装着したいと考えている。私の場合は、万が一、事故ったときの記録というよりは、自分の走りを振り返り、分析したいといった、どちらかというと興味本位の使い方ではあるが、そういった用途にも充分に役立つはずである。気分はオンボードカメラ搭載のモトGPレーサーといったところか。

オンボードカメラによる撮影と合わせて、やってみたいのが、コースサイドで構えたカメラによる動画と静止画(写真)の撮影だ。最近の高機能・多機能なデジカメやケータイを使えば、こちらはオンボードよりも容易に実現できる。問題はカメラマンの腕。こればかりは自分でカメラを構えるわけにはいかないから、友達と互いに撮りあいをして腕を磨くのがいいだろう。固定したカメラの前を走るだけではつまらないので、パンとズームのテクニックは、ぜひマスターしたい。

あるいは、プロのカメラマンによる撮影オプションつきのサーキット走行会に参加するというテもある。せっかく撮ってもらったのだから、単なる記念写真としてではなく、自分と自分のマシンの前後ショックの沈み具合、リーンアングル、フロントタイヤの向き、乗車姿勢などを客観的に捉えた貴重なデータとして活用したい。動画であれ静止画であれ、外から見た自分の姿は、本人が思っているのとずいぶん違っていることが多く、研究~改善の余地の多さに驚くはずだ。

外からの映像はまた、マシンセッティングにも役立つ。ワークスマシンのようなセンサーやデータロガーがなくても、車体の姿勢や挙動を知る手がかりになるからだ。いや、まあ、そんなに難しく考えず、ただ“カッコいい”とか“カッコ悪い”などと言いながら、自分や友人の走りを眺めるだけでも、ただやみくもに走っているよりもスキルアップしやすい。速いライダー、ウマいライダーというのは、例え派手さはなくても、カッコよく見えるものである。精進あるのみ!

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