
掲載日:2012年12月17日 タメになるショートコラム集 › バイク乗りの勘所
Text/Nobuya YOSHIMURA
前回のコラムに書いた “飛び出すロードライダー!@筑波サーキット” に、京都府南部の自宅から愛車 XJ900 で現地まで往復した。土曜の往路は、晴れてはいたが、筑波に近づくにつれて気温が下がり、路面はウェットに。当日は、朝の厳しい冷え込みのあと、ずっと曇り空。月曜日の復路は、午前中がにわか雨で午後は曇り。冬型の気圧配置のおかげで、天候にかかわらず、ずっと気温は低く、道端温度計の数字の最高が8℃、最低が0℃という寒中ツーリングだった。
寒暖の感じ方には個人差があるが、住んでる地域も住環境も冷涼で、もともと寒さに強い私の場合、バイクで走っていて辛いと感じるかどうかのボーダーラインが5℃である。5℃を下まわると、よほどの事情がなければバイクに乗ろうという気が起きないし、「さっぶ~」と言いつつも楽しく走っている5℃以上のときとは、気構えも着ている物も違う。5℃未満になると予想してから出かけるときは、相応の覚悟をし、乗車よりも防寒を優先したウェアを着て出発している。
そんなときに愛用しているのは、発熱効果のある下着(長袖のU首シャツ+足首まであるズボン下=パッチ)と、その上に着るキルティングの袖なしツナギ(もらいものなのでよくわからないが、たぶん冬場のフィッシング用)である。ここまでを下着と考え、あとは普通に上着を重ねていく。ちなみに、下はスリムのジーンズ+オーバーパンツ、上は緻密な綿のBDシャツ+ハイネックのスウェット+ハイネックのダウンジャケットである。短距離なら、これでほぼ不満はない。
しかし、長距離、それも高速道路となると、体をほとんど動かさず、発汗量が少ないため、発熱効果のある下着が充分に発熱しない。そこで、キルティングのツナギの上に “貼るカイロ” を貼った。これは劇的に効く。貼る位置は、首の付け根あたり。ここを温めると、首・肩・腕の血行が良くなり、極楽である。乗車中、カイロを貼ったあたりに無駄な力が入っていないのがわかり、降りてからも、いつものような “詰まった感じ” がなく、リラックスが早かった。お試しあれ。
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