『バイク乗りの勘所』

啓蟄に向けてバイクを万全に(その2)

掲載日:2012年02月20日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

迎春整備の第一歩は、タイヤの点検と空気圧調整だ。この時期に限らず頻繁にすべきにもかかわらず、できていない人は多い。で、タイヤの空気圧は、放置期間が長ければ長いほど低下する。そして、空気だから、当然、冷えれば収縮し、これまた圧力低下の原因になる。なので、冬場の一定期間、乗らない人は、初乗りの直前に空気圧のチェックと調整をお忘れなく。他の整備はショップに頼むとしても、そこまで乗っていくのにこれだけは必要だ。

ところが、タイヤの空気圧調整を自分でしたことのない人は、けっこういる。そういう人たちは、たいてい、バイクショップやガソリンスタンドでして(もらって)いる。で、私が、自転車用のポンプを使って普通乗用車でも自分で入れている…と言うと、たいていびっくりする。確かに、やったことがなければ、できそうにない、あるいは、できたとしてもスゴく大変…みたいな気がするのだろう。実は私も、最初はそう思っていた。

一口に自転車用のポンプと言っても、大小さまざまだから、携帯用の小さいヤツでは、確かに大変だ。でも、昔からよくある大きさ、つまり、地面に立てて、“足” のところをつま先で踏み、立ち姿勢のままT型のハンドルを押し込むタイプのヤツなら、かなり空気圧が低下した乗用車用のタイヤでも数十往復、大型バイクなら(私の場合)10~20往復で済む。最近は2,000円前後で手に入り、自転車とも兼用できるから、お買い得である。

空気圧のチェックは、自転車なら、指で押してみて “だいたいこんなもの” てな感じで良いが、バイクやクルマだと、さすがにそれではマズいので、エアゲージが必要になる。しかし、これまた、円盤型の目盛りを持った本格的なヤツでなくても大丈夫。バイク用品店などにはたいていある “ペンシル型” なら、おそらく1,000円以下のはず。最大値をキープできるから、使い勝手もよい。どこに行くにも、まずは空気圧を調整してから走りだしたいものだ。

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