『バイク乗りの勘所』

知っておきたい、倒れたバイクの起こし方

掲載日:2012年02月06日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

大寒波襲来である。北国だけでなく、近畿・中国・九州などでも、日本海側を中心に雪に見舞われている。積雪で思い出すのは、雪の上で転倒し、倒れたバイクを起こそうとしてもがいているうちに溝にはまってしまい、1人ではどうにもならず、知り合いに軽トラで救援に来てもらったときのことだ。あのとき、慌てて起こそうとせず、地形とバイクの向きをよく考えて、溝のない方に押し出せば、1人で起こせたはず…と思うと悔しい。

今の愛車との10万kmを超えるつきあいの中で、転倒歴は4回。緩い下り坂なのに気づかずに停車し、バイクを離れて歩き出した途端に後ろでガシャンが1回目。サイドスタンドを出したつもりが出てなくて、降りようとした途端に股の間でゴロンが2回目。これらは、2回とも、即座に自分1人で起こせた。起こせなかったのは、上に書いた雪道で転倒したあとで溝にはまったときと、足の骨折をともなうクルマとの接触事故のときである。

以前乗っていたバイクでは、もっと頻繁にコケていた。私だけでなく、バイク仲間の多くも同じで、コケない方法はもちろん、コケたときの起こし方や応急修理の方法とその道具などについて、仲間うちであれこれ考えたり試したりしたものだ。で、未だに役立っているのが倒れたバイクの起こし方である。これは簡単。前輪が逃げないようにしたうえで、地面に近い側のグリップを持って、ハンドルをいっぱいまで切ってから引っ張り~押し上げる…である。

タイヤが地面から離れるような、完全な横転時には、“タイヤを地面に着ける”~“タイヤを支点に車体を起こす”…と、2つのアクションに分けたほうがいい。ハンドルをどちら向きに切るかは、その場の地形や路面の状態による。前輪が滑りやすいときはコケた側、フロントブレーキが使えたり助っ人がいる場合は反対側がいい。さっそく練習というわけにはいかないだろうから、“地面に近い側のグリップを持ってハンドルを切る”…とだけ覚えておいてほしい。

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