掲載日:2026年06月25日 フォトTOPICS
取材協力/Indian Motorcycle 写真・文/小松 男

恒例となった第11回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会が、2026年5月20日、21日の2日間にわたり、神奈川県の大磯ロングビーチ特設会場で開催された。年に一度、主要な輸入二輪メーカーが一堂に会し、最新モデルを見て、触れて、そして試乗できる貴重なイベントとして、多くの関係者やメディアが来場した。
数多くのブランドがブースを構える中、今回紹介するのはインディアンモーターサイクルだ。
1901年創業のインディアンは、2026年にブランド誕生125周年という大きな節目を迎えた。ハーレーダビッドソンと並び、アメリカンモーターサイクルの歴史を築いてきた老舗ブランドであり、今年はそれを記念した125周年記念モデルも投入。限定生産となるチーフビンテージやスカウト・ボバー、チャレンジャーなどには特別なカラーリングや専用装備が与えられ、ブランドの伝統と存在感を強く印象付けている。
一方で、近年のインディアンは歴史や伝統だけに頼るブランドではない。MotoAmericaのKing of the BaggersやSuper Hooligan選手権で数々の実績を積み重ねるなど、アメリカのレースシーンでも大きな存在感を発揮。そうした活動を背景に、パフォーマンス志向のモデル開発にも積極的に取り組んでおり、まさに新たな時代へと歩みを進めている。
今回のJAIA輸入二輪車試乗会では、101スカウト、チーフビンテージ、チーフテイン・パワープラス・ダークホース、スカウト・ボバー、スポーツチーフ、チャレンジャー・ダークホース112といった多彩なモデルを展示・試乗車として用意。クラシックなクルーザーから高性能バガーまで幅広いラインアップが揃い、多くの来場者の注目を集めていた。
ここではインディアンブースの様子とともに、ブランドを代表するパフォーマンスバガーの一台、チーフテイン・パワープラス・ダークホースのショートインプレッションをお届けする。

インディアンは、実は今年125周年を迎えただけでなく、本国では、これまでのポラリス傘下から離れ、インディアン・モーターサイクル・カンパニーとして独立。さらなる勢いに乗る準備が整った。

クラシックでありながら、上手くモダンな雰囲気も併せられているニューモデル、チーフビンテージ。リアタイヤをあえて細身な150サイズで設定としたことにより、素直なハンドリングを得られる。

今回試乗したチーフテイン・パワープラス・ダークホースと並び、高い人気を誇るパフォーマンスバガーモデル、チャレンジャー・ダークホース112。フロントフェアリングがフレームマウントであることが特徴。

スカウト・ボバーは、インディアンの数多いラインアップの中でも高い人気を誇るモデル。ストリートに映えるスタイリングな上、取り回しもしやすく扱いやすいキャラクターに定評を持つ。

今回試乗したのは、インディアンのパフォーマンスバガーを代表する一台、チーフテン・パワープラス・ダークホースだ。
大型フェアリングやサドルバッグを備えた堂々たるスタイリングからは重量級の印象を受けるが、実際に走り出してみるとそのイメージは大きく覆される。
車体の重心は低く、取り回しや極低速域での挙動は非常に穏やか。大柄な車体ながら威圧感はなく、Uターンなどでも神経質になる必要はない。ハンドリングも素直でニュートラルな味付けとなっており、ライダーの入力に対して自然に反応してくれるため、想像以上に扱いやすい。道幅の限られたワインディングロードであっても、車体の大きさを意識させることなく、軽快かつスムーズにコーナーをクリアしていけるのが印象的だった。
一方で、アクセルを開ければ最高出力126馬力、最大トルク181.4Nmを発生するPowerPlusエンジンが力強い加速を披露。流れの良い自動車専用道路では、その豊かなトルクを活かして余裕たっぷりに速度を乗せていく。必要十分をはるかに超えるパフォーマンスを備えており、アクセル操作に応じて鋭い加速を見せる様子からは、スポーツバイクにも通じる一面を感じ取ることができた。
しかし、そのキャラクターは決して過激一辺倒ではない。圧倒的な動力性能を秘めながらも、ライダーを急かすことなく、まるで豪華客船が悠然と大海原を進むかのような余裕に満ちているのである。
速さと快適性、そして圧倒的な存在感を高次元で両立したスーパープレミアムクルーザー。インディアンが培ってきた技術とブランドの奥深さを存分に味わえる一台だった。

フォークマウントフェアリングやハードサドルバッグを組み合わせた伝統的なバガースタイルを採用。ブラックアウトされた各部と力強いシルエットが、プレミアム感とスポーティな雰囲気を両立している。

搭載されるのは水冷PowerPlus Vツインエンジン。最高出力126馬力、最大トルク181.4Nmを発揮し、余裕あるクルージング性能と力強い加速フィールを実現している。

フロントには43mm径の倒立フロントフォークを採用。ブレーキにはブレンボ製キャリパーと320mmダブルディスクを組み合わせ、高い制動性能を確保している。

インディアン伝統のフォークマウントフェアリングを採用。優れた防風性能に加え、車体デザインの象徴とも言える存在で、長距離ツーリング時の快適性向上にも貢献する。

672mmと低く抑えられたシートは、ライダーとパッセンジャーの快適性を考慮したツーリングにも向いた仕様。長距離移動でも疲労を軽減しやすい形状となっている。

7インチ大型ディスプレイを標準装備。RIDE COMMANDを搭載し、ナビゲーションや車両情報表示に加え、Apple CarPlayやBluetooth接続にも対応する。

各種車両設定やインフォテインメント機能を操作するためのスイッチを集約。走行中でも視線移動を最小限に抑えながら各機能へアクセスできる。

左右のハードサドルバッグはリモートロック機構を採用。テールまわりと一体感のあるデザインとしながら、68L以上の収納容量を確保している。

標準装備となる電動調整式ウインドシールド。走行状況や体格に合わせて高さを調整でき、高速走行時の快適性向上に貢献する。

ゆったりとしたライディングポジションを実現する大型フットボードを装備。長距離ツーリングでも快適性を維持しやすい設計となっている。








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