【関東ツーリングスポット紹介 木更津】映えも恋も歴史も木更津におまかせ！

【この記事の目次】
■東京湾アクアライン
■千葉フォルニア
■本格ハワイアン「ALOHA Kitchen」
■久津間海岸海中電柱
■鳥居崎海浜公園
■きみさらずタワー
■矢那川ダム
■道の駅木更津うまくたの里

海を渡って千葉へワープ！
「東京湾アクアライン」

都内から木更津に行くには船橋方面から回り込む陸路もありますが、今回は川崎から「東京湾アクアライン」を使って千葉入りします。

東京湾アクアラインは川崎から乗ると前半がトンネル、後半が橋になっているのですが、この橋の部分はいつも強風に晒されていて、軽い小排気量のバイクや、風の影響を受けやすいスクーターなどは要注意。また、風速20m近くなると通行止めになることもありますので天気予報も要確認です。

初めての人はアクアラインの中間地点にあるサービスエリア「海ほたる」で休憩することをオススメします。疲れてなくても絶対に寄ってください！　オシャレなテナントがたくさん入っていて、休日は駐車場入場待ちの渋滞ができるくらい大人気。飲食店やカフェ、コンビニ、ゲームセンターまであって、まるで小さなショッピングモールのようになっていますよ。

僕が一番好きなのは木更津から乗って川崎方面に向かう帰り道。真っ暗な海の中に一本の橋が真っ直ぐに伸びていて、その先にはピカピカ光る海ほたると、手前にあんぐり口を開けているトンネル。そんなSFチックな光景に、何度走っても感動してしまいます。

まるでカリフォルニア気分
「千葉フォルニア」

アクアラインで千葉に入ったら、最初に向かう目的地はもう決まっていますよね。そう、「千葉フォルニア」です。これは海浜公園通りから西向きに海に臨む道の通称。実はここはギリギリ木更津市ではなく、袖ヶ浦市になるのですが、触れないわけにはいかないくらいの重要スポットなので取り上げます！

海沿いの道に大きなヤシの木が等間隔に並んで植えられていて、まるでカリフォルニアのような光景が人気のスポットです。海沿いのため風も気持ちいいですし、青空と雲のコントラストが最高。ヤシの木が生えている方角に夕日が沈むことから、夕方の撮影もオススメですよ。

とっても写真映えするスポットなのですが、この周辺には工場が多く、トラックがたくさん通ります。長時間の停車・撮影は通行の迷惑になることがありますので、マナーを守って楽しみましょう。

すぐ近くには「袖ヶ浦海浜公園」があり、広い駐車場や綺麗なトイレ、自動販売機が利用できますよ。

ワイキキにも支店を持つ
本格ハワイアン「ALOHA Kitchen」

千葉フォルニアのすぐ近くには三井アウトレットパーク木更津があります。その周囲には飲食店が多く集まっており、ランチには困りません。その中でもオススメなのが、「ALOHA Kitchen アロハテラス木更津店」です。

ALOHA Kitchen 木更津店
住所：千葉県木更津市中島537
電話番号：0438-40-1322
営業時間：11:00〜17:00（LO16:00）
定休日：水曜日、年末年始

ふんわりもちもちのパンケーキが人気のお店ですが、ロコモコやガーリックシュリンプといったハワイアンなプレートランチもあり、成人男性でもお腹いっぱい食べられます。

ロコモコプレート¥1,650（税込）と、アイスコーヒー¥250（税込）。店内は広くてオシャレですが、テイクアウトも可能ですので、先ほどの袖ヶ浦海浜公園で海を眺めながらいただくのも良いですね。

海中に佇む電柱が神秘的
「久津間海岸海中電柱」

三井アウトレットパークから県道87号を南下し海に向かうと、潮干狩りで有名な江川海岸、久津間海岸に出ます。ここでは海の中に電柱が並んで建っている神秘的な光景を見ることができます。有名なのは江川海岸の海中電柱ですが、こちらは2019年に撤去されており、現在はお隣の久津間海岸でのみ見ることができます。

元々この電柱はアサリの密猟を見張るための監視所へ電力を送るために作られたのですが、現在では使われておりません。江川海岸の電柱は老朽化や事故防止の観点から撤去されたとのことですので、久津間海岸の海中電柱も今しか見られない貴重な景色かもしれません。

日本一高い歩道橋
「鳥居崎海浜公園」

県道87号をさらに南下してJR木更津駅の近くまで来ると、また海沿いに公園があります。この「鳥居崎海浜公園」からは真っ赤な大きな橋が伸びており、中の島に渡ることができます。

実はこの橋、車やバイクでは通行できません。高さ約27m、長さ236mという日本一高い歩道橋なんです。映画「木更津キャッツアイ」のロケ地としても使われており、そこから「恋人同士がおんぶして渡ると結ばれる」という噂が広まり、今では中の島に「恋人の聖地」というモニュメントまで出来ました。

カップルで訪れた際にはぜひ中の島に渡ってみてください。

また鳥居崎海浜公園には木更津を舞台とした民謡「木更津甚句」を受け継ぐ芸妓の像が建てられています。江戸時代に大流行したとされ、現在まで歌い継がれてきた歌に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

木更津の歴史に触れる
「きみさらずタワー」

海岸沿いから少し離れて鳥居崎海浜公園から木更津駅を挟んでちょうど反対側に、「きみさらずタワー」があります。

細い坂道を登って少しだけ小高い丘のようなところに出ると、こんなツインタワーが建っています。それぞれの塔の上には日本武尊（ヤマトタケルノミコト）と弟橘媛（オトタチバナヒメ）がいて、手を差し伸べあっています。

その昔、日本武尊が東征の際に相模から海を渡って上総に入ろうとしたところ、海神が起こした暴風で海が荒れ、渡ることができませんでした。その時、日本武尊の妃である弟橘媛が身代わりに海に身を投げると海は静まり、日本武尊は無事に上陸することができました。その後、日本武尊は弟橘媛のことを思い、何日もこの地を去りませんでした。

木更津市にはこのような物語が「きみさらず（君去らず）伝説」として受け継がれており、木更津という名前の由来とされています。

こちらがきみさらずタワー展望台からの景色。アクアラインや都心のビル群も綺麗に望むことができます。

木更津市郷土博物館 金のすず
住所：千葉県木更津市太田2-16-2
電話番号：0438-23-0011
開館時間：9:00〜17:00（入館は16:30まで）
休館日：月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始、その他
常設展観覧料：一般200円、中学生以下・65歳以上無料

さらにきみさらずタワーの足元には「木更津市郷土博物館 金のすず」があります。こちらでは木更津市内にある金鈴塚古墳から出土した土器や埴輪、その名の由来となった小さな5つの金の鈴などが展示されています。

縄文時代から現代までの木更津の歴史を知ることができ、興味深い展示物がたくさんありますよ。

木更津の自然と戯れる
「矢那川ダム」

きみさらずタワーから県道23号を東に走り、気持ちの良い山間に入ると、矢那川ダムがあります。

これまでの記事で紹介してきたダムとは違い、まるで丘のように見える堤体が特徴的。ダムというよりも自然公園といった雰囲気です。下流側はまさに公園になっていて、敷地内に入って散策することが可能なんです。

前の道路は道幅が広いのに交通量は少なく、まっすぐな道が長く続いて快適そのもの。実はこのあたり、ちょっと北には話題の会員制サーキット「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」があり、逆に南に行くとバイオテクノロジーの研究施設「かずさアカデミアパーク」や自然とふれあえるアートパーク「KURKKUFIELDS（クルックフィールズ）」があり、広大な敷地を生かした面白い試みがどんどん始まっている地域なのです。

木更津のお土産はここで決まり！
「道の駅木更津うまくたの里」

さらに東に行き、国道468号と国道410号が交わるところには「道の駅木更津うまくたの里」があります。すぐ側には圏央道木更津東ICがあることもあり、木更津ツーリングの最後はここで家族へのお土産を購入して、そのまま高速に飛び乗ってしまうのが効率的。

道の駅木更津うまくたの里
住所：千葉県木更津市下郡1369-1
電話番号：0438-53-7155
営業時間：9:00〜17:00

千葉県といえば、やっぱり落花生。入り口にはでっかい落花生と写真が撮れるスポットがあります。

もちろんお土産で落花生の購入も可能ですよ。小粒ながらコクと甘味がある風味豊かな“さや煎落花生”「千葉半立（ちばはんだち）」や、はっきりとした甘さが特徴の新品種「Qナッツ」など、様々な種類の落花生を取り揃えています。さらにピーナッツドレッシングやピーナッツバターなど加工品もたくさんあって、まさにピーナッツ天国。

そして木更津といえば梨も名産ですね。千葉県では江戸時代から梨の栽培が続いているそうです。この道の駅のすぐ近くに広がる富来田（ふくた）地域で生産している「幸水」はみずみずしくて甘いのが特徴なのだそうです。

もちろん野菜もたくさん販売していますよ。

道の駅内にある「のうえんカフェレストラン &TREE」ではソフトクリームをテイクアウトできます。ピーナッツミックスとブルーベリー（各¥450）、迷ったので両方買っちゃいました！！

アクアラインが開通してから、すっかり千葉の玄関口となっている木更津。館山や鴨川、勝浦など南房総も素晴らしいですが、木更津市内を探検しながらツーリングしてみると素敵な発見があるかもしれませんよ。