買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王 第9回CSコンテスト テクニカ部門」レポート

掲載日:2022年12月21日 フォトTOPICS    

取材協力/バイク王 取材・文・写真/小松 男

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

日本最大級のバイク買取りブランドとして広く知られている「バイク王」。買取りされてきた車両の多くはメンテナンスが行われてから再びマーケットへと送り出されている。その車両メンテナンス技術のスキル向上を目指してバイク王グループの各拠点の選抜隊によって競われる「バイク王 第9回CSコンテスト テクニカ部門」が開催された。

中古バイク取扱累計台数200万台以上!
さらなる顧客満足度向上を目指しメンテナンス大会を開催!!

これまでの累計取扱台数は200万台以上を誇り、バイクを売る人の3人に2人が利用しているといわれるバイク買取りトップブランドのバイク王。買取りだけでなく、販売、メンテナンスまでバイクライフ全般をサポートしており、北海道から沖縄まで全国のライダーに支持されている。

ユーザーから送り出されてきた車両は状態を確認し、その都度状況に合わせてメンテナンスが施されてからマーケットへと流通される。つまり中古バイクの浄化作業を行っているといえる。そうすることで流通車両全体のコンディションを引き上げるとともに、次に手にするユーザーも安心して乗ることができるようになるのだ。

そのバイク王が顧客満足度の向上を目的としてバイク王グループ内で定期的に開催している大会が「バイク王CSコンテスト」だ。メカニックスタッフのスキルを競うテクニカ部門での9回目となるCSコンテストが行われたので、その詳細を紹介してゆこう。

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

今回のコンテストは、ベース車両をSR400としている。車両仕入れ値は10万円以下、整備費用は50万円まで。つくば、横浜、神戸、寝屋川、福岡の5拠点のテクニカスタッフがメンテナンススキルを競い合った。

ベース車両はヤマハ・SR400!
オーソドックスだからこそ奥深い!!

バイク王CSコンテスト テクニカ部門は、メンテナンススキルやチーム力の向上、ユーザーのニーズを考える力を養うことなどを目的として行われている。今回はつくば、横浜、神戸、寝屋川、福岡の5拠点のテクニカが参加した。

コンテストの概要は毎回変えられており、今回は全チームのベース車両がヤマハ・SR400-2とされた。車体仕入れ値は10万円以下とされていたことから、どのチームも用意した車両の状態はかなり悪いものだった。それを約5か月の期間に、50万円という予算でレストア、カスタムが行われた。

公道を走ることを前提とし、エンジンの乗せ換えやボアアップなども不可。つまりエンジン、フレーム、足まわり、電装系、外装、すべてにおいて手を加えなければならない。いくらプロのメカニックだとしてもかなり大変な作業が施されたことは、完成した各車両を見れば一目瞭然だった。

どれも甲乙つけがたい素晴らしいSR400が出そろったが、その中で栄えある優勝を手にしたのは、80年代のシングルレーサーをテーマに仕立てた「つくばテクニカ」だ。それではエントリー車両を一台ずつ見てゆこう。

つくばテクニカ 1999年式 SR400

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

ヤマハらしいインターカラーで纏められた「つくばテクニカ」のSR400。80年代のレーサーをイメージして作られた今回のコンテストでの優勝車両だ。サイドカウルやシート、アンダーカウルなどすべてワンオフで制作している。シングルエンジンの振動対策も入念に行われており、見て良し、乗って良しの力作となっている。製作費用は49万6305円。

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

アッパーカウルは市販品をベースに加工し装着。サイド、アンダー、シートカウルは型取りから成型、塗装まで自分たちの手で行った。エンジンは分解しクランクシャフトの振れ修正などオーバーホールを行うとともに、ヨシムラ製のハイカムを導入、さらにCRキャブを装着するなど、スタイリングとパフォーマンスを両立させている。

横浜テクニカ 1992年式 SR400

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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新入社員とベテランスタッフが力を合わせて作業を行い完成させたという「横浜テクニカ」。ベース車両は錆、腐食がひどく、メインキーは回らず、シートも破れており、長年放置されていたことが良く分かるものだったとか。“キャンプに行きたくなるバイク”というコンセプトの下、レストア&カスタムがされている。製作費用は49万2243円。

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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エンジンをツインプラグ化することで燃焼効率を向上、振動を抑制。ロングツーリングでも疲れにくくランニングコストも抑えている。ノーマルではボルト止めのシートを取り外しができるように加工、さらに足をつけて、アウトドアチェアとしても使うことができるようにするなど、遊び心をくすぐるアイデアが光る一台となっている。

神戸テクニカ 1988年式 SR400

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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オンロード、オフロードどちらでも楽しめるSR400というテーマで制作された「神戸テクニカ」の車両。スクランブラーやトラッカーというようなテイストで纏められている。ベース車両はエンジン始動こそできるものの、白煙が出ており車体の各部に錆が多く見られるものだった。同系モデルにあたる名車、XT500を連想させるカスタマイズだ。製作費用は48万8399円。

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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エンジンの分解清掃時にシリンダー、バルブ、ピストンなど新品に交換。シリンダーライナーは井上ボーリングのアルミメッキシリンダーを採用している。一方で使えるボルトなどは磨いて再利用した。ワイドハンドルやブロックタイヤの装着、タックロールシート、スリムな社外製樹脂タンクを用いるなど、オフロードテイストを上手く表現した一台に仕上げられている

寝屋川テクニカ 1999年式 SR400

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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SR400は自分でカスタムすることも楽しいモデルであることを念頭に、ノーマルの良さを上手く引き立てる形でレストア、カスタムを施した「寝屋川テクニカ」の車両。あえて状態の悪い車両をベースに選び、手塩を掛けて新車時の状態に近づけることを目指した。細部まで分解、清掃、整備が行われておりSR400本来の良さが引き立てられている。製作費用は49万9715円。

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

フレームは歪みの測定後、スイングアームと再塗装が施されている。エンジンは分解、清掃、測定などフルオーバーホールメニューを行った。バフ掛け施工された光り輝くカバー類にも注目。ノーマルの良さを残しつつ、灯火類のLED化や社外シートの装着、デイトナ製リアサスペンションの採用など、現代的な走りや装備なども用いられている。

福岡テクニカ 1995年式 SR400

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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「福岡テクニカ」はSR400をカスタムライクなカフェレーサースタイルで纏め上げた。ベースとなった車両は入庫後に一度全部ばらして、再利用できるパーツを選定。カスタムを含め予算内に収まるように考慮するとともに、若手スタッフがスキルアップできるようベテランメカニックがサポートをしつつ作業を進めてきた。製作費用は49万2617円。

買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

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買取りだけでは収まらない高いメンテナンス技術がバイク王の魅力!「バイク王

カフェレーサースタイルは昔からSR400での定番カスタムであり、今もなお根強い人気を誇る。エンジンのオーバーホール、フレームやスイングアームを再塗装した後に、クリップオンハンドルやシングルシートなどの定番カスタムメニューを行ったほか、パワーフィルターの装着や、ミニマムLEDウインカーや社外テールランプの採用など、モダンアイテムも取り入れている

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