ヤマハのニューモデル MT-09 TRACER ABS

掲載日:2015年02月16日 フォトTOPICS    

取材・撮影・文/バイクブロス・マガジンズ編集部  取材協力/ヤマハ発動機株式会社

カラーバリエーションは、左からディープレッドメタリックK(レッド)、マットグレーメタリック3(マットグレー)、マットシルバー1(マットシルバー) の3パターン。メーカー希望小売価格は104万7,600円(消費税込)。

MT-09に早くも派生モデルが登場
マルチに使えるスポーツモデル

2015年2月10日に発売された『MT-09 TRACER ABS』は、MT-09をベースに市街地からツーリングまで、使用用途と走行フィールドを広げた“Sport Multi Tool Bike”をコンセプトとするスポーツモデルです。

“クロスプレーンコンセプト”にもとづく排気量846ccの直列3気筒エンジンやフレームなどはMT-09と共有しつつ、ウインドプロテクション効果を高めたスクリーンやカウル、多機能メーターや12V・DCアウトレット、セパレートタイプの高さ調整可能なライダーシート、専用セッティングのF.I.や前後サスペンション、標準装備のトラクションコントロールシステムやABSなど、MT-09トレーサーABSならではの装備がふんだんに盛り込まれています。

豊かなサスペンションストロークとアップライトなライディングポジション、ライダーを保護する電子デバイスやカウリングなど、MT-09よりもさらに行動範囲と用途を広げたMT-09トレーサーABSの、主な特徴をご紹介しましょう。

フォトTOPICS(写真点数/16枚)

01“クロスプレーン・コンセプト”の設計思想に基づき開発された排気量846cc水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブエンジンはMT-09同様。マスの集中化による低重心は走行時の安定性や操作性に貢献し、スタイルは変わってもMT-09譲りのパフォーマンスは維持。

02専用ケースの着脱や荷物積載、足回りのメンテナンス時に大いに役立つメインスタンドを標準装備。全長2,160×全幅950×全高1,345mmの車格は、外装とキャスター/トレールの分だけMT-09よりもやや上回るが、車軸距離や最低地上高は変わらず。車両重量は仕様比でMT-09(ABS装備車)よりもプラス19kgの210kg。

03フロントマスクは縦に長いウインドスクリーンと鋭角につり上がったカウリング、横2灯タイプのヘッドライトが特徴的。ヘッドライト(Hi/Lo)とポジションライトにはLEDを採用する。

04前後17インチの10本スポークタイプ軽量アルミ製キャストホイールや油圧式ディスクブレーキなどはMT-09と共通だが、前後サスペンションはMT-09トレーサーABS専用の設定と装備。レイヤー構造のフロント&サイドカウルは走行風によるライダーへの負担を低減。

05手動(工具不要)で15mmずつ3段階に高さ調整が可能なスクリーンは、曲率が少なくフラットな形状。高速道路走行時にはありがたい装備。

06車体のスタイリングにマッチしたデザインのブラッシュガード。デザインコンシャスなだけに実際の効果が気になるところ。

07左グリップのスイッチボックス。上部に多機能マルチファンクションメーターの操作スイッチを装備。

08右グリップのスイッチボックスには走行モード操作スイッチを備える。左右ともに、MT-09で新設計されたヤマハ最軽量のコンパクトタイプのスイッチボックスは採用されていない。

09アドベンチャーツアラー然としたゴツイ印象の多機能マルチファンクションメーターは、右側に多機能マルチドットディスプレイ、左側にバー表示のタコメーター、デジタル表示速度計をレイアウト。視認性は高い。

10メーターパネル左側には、アクセサリーに対応した12V・DCアウトレットを標準装備。ほかにもメーターパネルの下部(背後)にはヘッドライトの光軸調整、スクリーンの高さ調整が可能なツマミなども備える。

11大胆に高さを確保したハンドルライザーは、取り付けの向きを逆にすることで前後10mmのポジション調整が可能。

12MT-09よりも4リットル増の容量18リットルとなった燃料タンクだが、デザインにより大容量化という印象は受けない。

13テールまわりには大型のグラブバーや専用ケース取り付けステー、荷掛けフックなどを備え、利便性の高さがうかがえる。LEDテールライトなど保安部品はMT-09共通。

14タンデムライドも考慮された前後セパレートタイプのシートは、形状やクッション材を最適化して快適性とフィット性を向上。ライダー側のシートは工具不要で2段階に高さ調整が可能。

15シートを取り外すと、タンデムシート下にETC車載器や多少の工具を格納できるスペースが確保されている。ライダー側のシート高調整はセット位置を移すだけだが、1ヵ所だけ“受け”に必要なゴムのカタマリを取り除いたり、それを携行する必要がある。

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